シャックルもアイボルトも横吊りは危ない!荷重は、縦方向!

毎日暑いね!しっかり水分補給をして熱中症に気を付けてくれよな。

 

君たち、「逆腕立て伏せ」って知っているかい?流行ってるらしいんだ。

普通の腕立て伏せは、うつ伏せでするよね。逆腕立て伏せは仰向けでするんだ。

イメージできるかな。体育座りで両手を後ろについて、体を持ち上げるんだ!

二の腕と背中全体を鍛えるトレーニングで、肩こり、巻き肩、二の腕、小顔効果が期待できるんだって。

1つのトレーニングで4つの効果があるって、すごいよね!

僕も先週から始めたから、1ヵ月後には小顔なはず。

 

さて、ここから本題に入るよ。

今日は、シャックルとアイボルトの横吊りについて説明するんだけれど、
タイトルに書いた通り、シャックルもアイボルトも横吊りは危ないからやめてくれよな!

 

なぜ横吊りが危ないかというと、シャックルもアイボルトも
縦方向に荷重をかけるように設計していて、横や斜め荷重には強くないんだ。

 

縦方向以外に荷重をかけて使用すると、シャックル・アイボルト本体が
変形・破断する可能性があり吊り荷の落下・事故に繋がることがあるんだ。

シャックル・アイボルト 横や斜め荷重の例

 

シャックルはJIS(B 2801-1996)で
「シャックルの取付け及び荷重は、一般に縦方向に荷重がかかるように使用する。」と
縦荷重で使用することが定められているよ。

ただ形によっては、「斜め吊りの角度に応じて、
使用荷重を減少させて使用することができる。」とも書かれているんだ。

だけど大洋製器工業では、使用荷重を減少させて斜め吊りをしたとしても、
シャックルに傷が付き、そこから材質疲労する可能性があるとして推奨していないよ。

 

またアイボルトもJIS(B 1168-1994)で
垂直づり及び2個による45度づりの使用荷重を規定しているから、
その範囲内での使用してくれよな。

 

またメーカーとして横吊りで使用されることを想定して作っていないから、機能を保障出来ないよ。

 

そんなことを言われたって、どうしても横荷重をかける方法しかないんだ!

横荷重の方が楽に作業できるのに!って作業があるかもしれないね。

そこで、お勧めのアイテムを紹介するよ。

 

まず、一般的なアイボルトの代わりに使える「回転式アイボルト」!

回転式アイボルト 

 

使っているよって君も多いのかな。このブログでも何度か紹介したことがあるよ。

回転式アイボルトは、軸に対して360度回転、吊り上げ方向に対しても180度回転するんだ。

だから普通のアイボルトなら横吊りになってしまう、吊り荷の側面に取り付けても、
この回転式アイボルトなら、引っ張り上げられる方向にアイが回転・傾くから縦に荷重がかかり安全だよ。

 

次に、用途が限定されているけれど、

シャックルの代わりに使用できる「KT-1」を紹介するよ。

ん?用途が限定される?って思ったよね。そうなんだ。KT-1はH鋼を吊るための梁吊り具なんだ。

H鋼を吊ろうとして、シャックルが横荷重になるって君はぜひ使ってみてほしいよ。

 

梁吊り具KT-1

KT-1は縦荷重・横荷重両方に対応していて、縦吊り3t、横吊り2tまで吊ることができるんだ。

またワンタッチで簡単に取り付けができて、作業がスムーズに行えるよ。

気になった君は、営業員に聞いてみてくれよな。

逆腕立て伏せをするミスターT

 

君たち、今日も一日ご安全に!