フックを使った絞り(チョーク)吊りは、外れ止め金具を破損させる危険が潜んでいる!≪〇〇な吊り方は〇〇な危険が潜んでいる! シリーズ第4回目≫
4年に1度の長く熱い戦いが終わるね。
君たち、オリンピックで歓喜した競技は
何だった?
僕は女子レスリングだな。
残り4秒で逆転勝利し、五輪初の女子個人4連覇を
達成した選手の笑顔、また敗れはしたけど亡き父との
約束の4連覇に向け挑んだ選手の姿など、本当に
感動したよ。
僕の心には「4連覇」がキーワードとして残ったけど、
君たちの心には、今回が4回目となるこのシリーズの
ブログの内容をしっかり残してほしい。
さて、玉掛け方法で絞り(チョーク)吊りって
聞いたことはあるかい?
上の図が絞り(チョーク)吊りだよ。
吊り荷が絞り込まれることにより、吊り荷と
玉掛け用具の摩擦力が増し、滑りを防止するという
メリットがある吊り方なんだ。
今回は誤った絞り(チョーク)吊り方法について
「フックを使った絞り(チョーク)吊りは、
外れ止め金具を破損させる危険が潜んでいる!」
と題して書こうと思う。
君たちは下の図のような絞り(チョーク)吊りを
したことはないかい。
フックでチョークをする玉掛け方法だけど
この方法は、両端がアイ(ワッパ)のワイヤロープで
作業するより、フックを引っ掛けるだけという簡単な
作業だから多くの現場で行われているんだ。
でも、これってダメなんだよ!
※チョーク吊り専用のフックは除いて考えてくれよ!
玉掛け用具を絞り込んでいくときも、吊り荷を
下ろすときも、フックが吊り荷に当たるよね。
その当たることで、フックの外れ止め金具が破損する
ことがあるんだ。
外れ止め金具が壊れたフックを使って荷を吊り
上げると、何かの拍子にフックから玉掛け用具が
抜け落ちて、荷の落下事故を起こす危険性が有るって
分かるよね。
そのような危険なフックにならないように、JIS B2803
≪フック≫では、「荷に玉掛け用具を巻き付け、フックで
固定する方法」が禁止事項として記されているよ。
ようするに外れ止め金具を破損させる可能性のある、
フックを使用した絞り(チョーク)吊りはダメだって
ことだよ!
フックやチョークと言えば、イメージするのは
格闘技なんだけど・・・
格闘技でフックと言えばボクシングだけど、
ボクシングでチョークスリーパーをきめちゃったら、
反則負けになっちゃうよね。
フックとチョークが一緒に使えないっていうのは、
ボクシングも玉掛け作業も似ているんだね (笑)
フックを使ったチョーク吊りはダメ(反則)だって、
君たち分かってくれたよな!
安全のために、守って作業してくれよ!!
このシリーズ「〇〇な吊り方は〇〇な危険が
潜んでいる!」は、来週が一旦最終回となるよ。
君たちが普段おこなっている玉掛け作業にも、
何か危険が潜んでいないかい?
この玉掛方法は安全なのか?正しいのか?など
疑問に感じたときは問い合わせをしてくれよ。
問い合わせをくれた君には、僕から連絡する
から、待っててくれよな!
君たち、今日も一日ご安全に!!!