玉掛け用フックの種類とその特徴
君たち、来週は節分だね!節分といえば、恵方巻きだよね。
今年はみんなで「南南東」の方角を向い恵方巻を食べるよ。
前から今年の恵方を聞くたびに、北!とか南!ってなかなか来ないんだな~って思っていたら、
恵方は「東北東、西南西、南南東、北北西」の4つに決まっていて、
その年の十干(じっかん)によって決められた方角なんだって!知らなかったよ。
いつも家で手巻き寿司をするんだけれど、スーパーやコンビニに貼ってあるチラシが
すっごくおいしそうだから今年は頼んでみようかと悩んでいるよ。
君たちのおうちは、いつもどうしているんだい?参考にしたいから、ぜひ教えてくれよな!
さて、ここから本題に入るよ!
今日は、玉掛け用フックの種類とその特徴を紹介していくよ。
まず、改めてフックの説明をすると、鉤(かぎ)のように先が曲がった形状で、対象物を引っ掛けるための吊り金具のことだよ。
連結したい対象物に簡単に掛けはずしができるんだ。
基本的なフックの形状は、アイフック形とシャンクフック形の2つに分けられるよ。
アイフック形は、フック上部の連結部分に環(丸い穴が開いている)がある形状のフックのことで
環があるから、シャックルやワイヤロープなどの連結に相性が良く、玉掛け用では最も一般的なんだ。
「環付(かんつき)フック」とも呼ばれているよ。
大洋製器工業の製品では、Vフック、eフック、重量フックなどがアイフック型に分類されるね。
シャンクフック形は、アイフック型のように穴があいていなくって、フックの上部が縦に伸びたような形状をしているんだ。この縦に伸びた部分のことを「シャンク(軸部という意味)」と言うよ。
もちろんこれだけじゃ吊り具として使えないから、シャンク部分に可動式の連結具をつけて使用するんだ。
スイベルフックのようなスイベル式のフックや、クレーンフックが分類されるよ。
次に、口部の種類を紹介するよ。
口部の種類は、「外れ止めタイプ」、「ロッキング(ラッチロック)タイプ」、「外れ止めなしタイプ」の大きく3つにわけることができるんだ。
まず、外れ止めタイプとは、バネ式の金具がついたフックのことだよ。
この外れ止めは、フックに掛けたワイヤロープなどの玉掛け用具を外れにくくするもので、安全面で重要な役割をしているんだ。
「外れ止め」「バネ」「バネ金具」などとも言うよ。
次にロッキング(ラッチロック)タイプは、
荷重がかかるとラッチ(外れ止め)が閉まって、ロック装置が働くフックのことなんだ。
一度口を閉じると自動的にロックされ、画像の丸く印をつけている突起部分を押さないと解除されないからはずれ現象が起らず安心して作業ができるよ。
「はずれ現象」というのは、フックに外れ止めが付いているにもかかわらず
ワイヤの立ち上がりによって、こんな風にフックが外れてしまうことなんだ。
大洋製器工業のVフックのように、フック先端の形状を工夫して
はずれ現象を防止することができる外れ止めタイプのフックもあるよ。
最後に紹介する「外れ止めがないタイプ」は、吊り荷を掛けやすく作業が楽に出来るんだけれど、
その反面、吊り荷を下ろすときに外れやすいという危険性があるよ。
法令による外れ止め取付の義務はないから違法ではないんだけれど、大洋製器工業では安全性を重視して現在製造していないよ。
君たちに危険な作業をしてほしくないからね。
ちなみに、クレーンフックの外れ止め金具は義務化されているよ!
クレーンフックと玉掛け用フックは違うから間違えないように覚えてくれよな。
今日は、玉掛け用フックの種類と特徴を説明したけれど分かってくれたかな?
フックを選定するときの参考にしてくれよな。
君たち、今日も一日ご安全に!