玉掛け作業に必要な力学~荷重(向き)~
君たち、来週はバレンタインだね!
昔はバレンタインデーが近づくと、チョコもらえるかなってソワソワしていたんだけれど
最近は、もらうんじゃなくて自分用に少し高いチョコレートを買うのが好きなんだ。
勘違いしないでほしいのは、もらえないから自分用に買うわけじゃないよ!!
ニュースを見てても自分用に買う「ご褒美チョコ」が流行っているらしいからね!!
だけど、まだ何を買うか決めれてなくて、どんなチョコレートを買おうか検討中だよ。
君たち、おすすめのチョコレートがあったら教えてくれよな。
さて、ここから本題に入るよ。
玉掛け作業には「力学」の知識が必要なことは知っているかな。
ということで今日は、
玉掛け作業に必要な力学の中の1つ「荷重」について紹介していくよ!
「荷重」って玉掛け作業では、よく聞くし、よく使うよね。
例えば、「使用荷重」とか「荷重をかける」とか!
まず、その「荷重」がどんな力かというと「物体に外部から作用する力(外力)」のことだよ。
単純に「力」って考えても問題ないよ。
荷重は、かかる向きによって5つの種類に分類することができるんだ。
その5種類の荷重について、簡単に分かりやすく説明していくね!
まず1つ目は「引張荷重」!
これは聞いたことある君も多いんじゃないかな。
引張荷重とは、材料を引き延ばすように働く力のことだよ。
玉掛け作業では、荷を吊ったワイヤロープに掛かる荷重が当てはまるよね。
他にも引張試験や破断試験は、引張荷重をかけて状態を確認する試験なんだよ。
2つ目は「圧縮荷重」!
圧縮荷重は、さっき説明した引張荷重とは反対に、材料を縮めたり潰すように働く力のことだよ。
身近な例でいうと、ラーメン屋さんに置いているニンニクを潰す道具!
使ったことあるかい?あれ楽しいよね。
初めて使った時、こんな道具があるんだ!って感動して2個も潰しちゃって、
すごいパンチの効いたラーメンが出来あがった思い出があるよ。
3つ目は「せん断荷重」!
せん断荷重とは、材料をハサミで切るように働く力だよ。
ちょっとイメージしにくいかもしれないけれど、
平行に逆向きの力が働き、材料にズレを起こして切断されるんだ。
4つ目は「曲げ荷重」!
曲げ荷重は、材料を曲げるように働く力のことだよ。
身近なものに例えると、カラーボックスかな!
カラーボックスは両端をピンで支えた板の上に、物を置いていくよね。
物を載せすぎて、板の中央部が曲がってきたことはないかい?
それは曲げ荷重がかかっているからなんだ。
重すぎちゃうと、板が割れてしまうことがあるから注意してくれよな。
ちなみに僕の家のカラーボックスは、全部の板が曲がっているよ。
最後は「ねじり荷重」!
ねじり荷重は、材料をねじるように働く力で、イメージしやすいのが雑巾絞りだよ。
玉掛け作業では、巻き上げドラムの軸がワイヤロープに引っ張られて働く荷重が当てはまるかな。
ここまで、かかる向きによって分類された5つ荷重を紹介したよ。
玉掛け技能講習で教わったな~って思い出した君もいるかな?
実際にクレーンや玉掛け用具には、いま紹介した5種類のうちのどれかか
これらが組み合わされた荷重が働いているんだ。
例えば、クレーンのシーブを通る巻き上げ用ワイヤロープには、引張荷重と曲げ荷重の2つの荷重がかかっているよ!
その荷重が使用荷重以上に大きくかかったり、急激にかかったりすると
玉掛け用具の破損の原因となるから気をつけてくれよな。
君たち、今日も一日ご安全に!
【力学シリーズ】
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