使っているかい?ワイヤロープ安全荷重表

君たち、突然だけれど来週6月2日は何の日か知っているかい?実は、「ロープの日」なんだ。

ロープの日は、ワイヤロープ業界の認知度向上とその安全の啓蒙が目的で

「ロ(6)ープ(2)」の語呂合わせから、6月2日に制定されたんだって!

このブログでも毎年紹介しているから、知っている君も多かったかな?

ということで今回は、ロープの日にちなんで「ワイヤロープ安全荷重表」について話していくよ。

君たちは、ワイヤロープを選定する時に「ワイヤロープ安全荷重表」は使っているかい?

使ったことがない、知らないって君に説明すると、玉掛け用ワイヤロープを選定する時、

1本あたりのワイヤロープに必要な基本安全荷重を求めて、ワイヤロープ径を選定するよね。

その時、張力増加係数やモード係数を使って、計算する方法もあるんだけれど、

ワイヤロープ安全荷重表は、「吊り点数」と「吊り角度」だけで

必要なワイヤロープの太さ(ロープ径)がすぐに分かる、とっても便利な表なんだ。

ワイヤロープ安全荷重表の一部

 

 

どうしてすぐに分かるかというと、表をよーく見てくれ。

荷重表の区切りのアップ

吊り角度が30度刻みで区切られているのが分かるよね!

吊り角度を30度ずつに区切って、その範囲内(0度~30度、30度~60度)の値を一定にすることで、

簡単に使用荷重が求められるようになっているんだよ。

 

じゃあ、実際にワイヤロープ荷重表を使って、ワイヤロープを選定してみよう!

 

問題

質量2tの荷を、ワイヤロープ2本2点吊り、吊り角度45度で吊るよ。

この時、使用することができる最小のワイヤロープの太さ(ロープ径)はいくらでしょうか。

(ワイヤロープは6×24A種を使用)

 

出来たかな?答え合わせをしていくよ。

まず、ワイヤロープ荷重表の「2本2点つり」、吊り角度45度が含まれる「α ≦ 60」の列を見るよ。

そして、吊り荷の重さは2tだから、その列から2以上の最も小さな数字を探すんだ。

「2.08」が見つかったかな。

そうしたら「2.08」の行の一番左、「ロープ径」を確認すると「12」になっているよね。

よって、使用することができる最小のワイヤロープの太さは12㎜ということになるよ!

 

どうだい、簡単でしょ。

 

もちろん、張力増加係数やモード係数を使って計算する方法も良いんだけど

毎回計算するのは大変だから、僕もワイヤロープを選定するときはこの荷重表を使っているよ。

 

この「ワイヤロープ安全荷重表」は、大洋製器工業のHPで無料ダウンロードすることができるんだ。

気になった君は、ここからダウンロードしてみてね。

 

更に、スマホで計算できたらいいな~って君には、スマホアプリ「D.C.吊る~ん」がオススメだよ。

 

 

君たち、今日も一日ご安全に!

 

 

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