水中ではワイヤロープが短くなることがある
突然だけれど、10月18日は何の日か知っているかい?
実は、「冷凍食品の日」なんだ。
冷凍(レイトウ)のトウ(10)の語呂合わせと、冷凍食品を保存する一番良い温度がー18℃とされていることにちなんで、
10月18日に日本冷凍食品協会が制定したんだって!
君たちの家の冷凍庫には絶対コレが入ってる!ってものあるかい?
僕の冷凍庫には、必ず5食入りの冷凍うどんが3袋は入っているよ!
なくなったら困るって思うとついつい買いすぎちゃうんだよね。
さて、ここから本題に入るよ。
今日は「水中ではワイヤロープが短くなることがある」って
タイトルなんだけれど、知っていたかい?
実は、心綱が「繊維心」のワイヤロープは、
水に浸かっている時やすごく湿度が高い状態にあるとき、
ロープの長さが短くなる現象が起こることがあるんだ!
心綱の「繊維心」と「鋼心」については、過去のブログで詳しく説明しているからここから読んでね。
ただ、一概に「このくらい短くなります!」とは言えないよ!
ロープが短くなる原因は、心綱の繊維が吸水(吸湿)することによる体積の増加なんだけれど、
ロープ全体に占める繊維の容積や吸水性、ロープグリースの含量によって収縮の大きさが変化するんだ。
なぜ心鋼の体積が増加することでロープの収縮率が大きくなるかは、難しいから聞かないでおくれよ。
例えば、吸水性の良い天然繊維心でグリースを含まないときは
繊維心の吸水量が多くなるからロープ長さの収縮率が大きいし、
逆に、吸水性の低い合成繊維心でグリースを含むときは
繊維心の吸水量が少なくなるから、ロープ長さの収縮率は小さくなるよ。
さらに、プレテンション加工をしているワイヤロープや、長く使用しているワイヤロープは、
グリースの含有量が少なくなるから収縮率が大きくなるよ。
こんな感じでロープ長さの収縮の大きさは、変動要因がたくさんあって一定しないんだけれど
概略値を示すと下の表のようになるよ。
この水中や湿度が高い環境でワイヤロープが短くなる現象は
具体的に言えば、水門用のワイヤロープとかに大きく影響するかな。
水門用のワイヤロープの長さが変わってしまうと、水門の底に隙間が生じて漏水の原因となってしまうからね。
ただ実際に、どのくらい短くなるかっていうのは、頭が痛くなるような計算をしなければいけないんだ。
頑張って説明しようかなと思って、計算式を読んでいたんだけれど
最終的に出る数字が「水中質量の空中質量比」ってやつだったんだ…。
僕の頭脳では「で、この数字をどうしたら収縮率になるの?」って
理解しきれず思考停止しちゃったから、今回は説明しないよ。というか、できないよ。
いつの日か、僕が分かりやすく説明できるようになったら、またその時ブログに書くね。
まぁ、水中や湿度が高い環境でワイヤロープを使用するって分かっているときは
ワイヤロープの長さが短くなるかもしれないってことだけ覚えといてくれよな。
今日も一日ご安全に!
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