ワイヤロープの種類と選び方のポイント

突然だけれど1月15日は何の日か知ってるかい?実は「手洗いの日」なんだ!

「い(1)い(1)手(5)」の語呂合わせで、ハンドソープなどを作っている会社が制定したんだって。

「5」が「手」なのは、手の指が5本だからだよ。

手洗いといえば、僕の大好きな「みたらし団子」!漢字では「御手洗団子」と書くんだ。

実は「手洗い」というのは、もともと神社にお参りする人の手や口を清めるところ。

京都・下鴨神社の境内にある「御手洗池」は、7月の土用の丑の日に足を浸けると疫病が払われるという言い伝えがあって

たくさんの人がお参りに来たんだって。

そのとき、境内の中で売られていた串団子が名物になって、「御手洗団子」と呼ばれるようになったんだって。

 

さて、ここから本題に入るよ。今回は「ワイヤロープ」についてだよ。

ワイヤロープってたくさん種類があって、太さ・長さも選ばないといけないから

どれを選べば良いのか迷ってしまわないかい?

そんなときのために、「ワイヤロープの選び方」を紹介するよ。

 

まず、用途を確認するよ!

ワイヤロープには、荷を吊り上げるための「玉掛けワイヤロープ

荷を固定するための「台付けワイヤロープがあるんだ。

この2つ、見た目はすごく似ているんだけれど、加工方法が違うよ。

玉掛けワイヤロープの加工方法は、クレーン等安全規則の第219条で規定されているんだけど

台付けワイヤロープは、加工方法が規定されておらず、玉掛け作業には使うことができないよ。

だから、玉掛け作業をする場合は「玉掛けワイヤロープ」を選ぶよう気を付けてね。

玉掛けワイヤロープと台付けワイヤロープの違いはココ

 

次に、長さを選ぶよ。

長さは、ロープ径やメーカーにもよるけれど、標準ではだいたい0.5m か1m刻みで選ぶことができるよ。

上の図を見て、ワイヤロープの長さによって吊り角度が変わるのは分かるかな?

この吊り角度が、なるべく60度以内になるように選定してくれよな。

理由は、吊り角度が大きくなるにつれて、ワイヤロープにかかる負荷が大きくなるからだよ。

 

また、一緒に使うワイヤロープは同じ長さを選んでね。

長さが違うワイヤロープをセットで使っちゃうと、バランスよく荷を吊り上げられないよ。

 

次に、使用荷重(ロープ径)を確認するよ!

ワイヤロープはロープ径が太くなるほど、使用荷重も大きくなるんだ。

吊る対象の荷物の質量と吊り点数は分かっているかな?

荷物の質量と吊り点数から、ワイヤロープ1本あたりに必要な使用荷重を計算して、ワイヤロープ径を選ぶよ。

ワイヤロープ1本あたりに必要な使用荷重は、張力増加係数やモード係数を使って計算することも

できるんだけれど、正直ちょっと大変なんだ。

そこで、僕がおすすめするのは「多点吊り計算アプリ D.C.吊る~ん」と「ワイヤロープ安全荷重表」だよ。

両方とも、計算をする必要がなくて「吊り点数」と「吊り角度」だけで

必要なワイヤロープの太さ(ロープ径)がすぐに分かるんだ。

僕もワイヤロープを選定するときはどちらかを使っているよ。

★ワイヤロープ安全荷重表の使い方・ダウンロードはココ

 

最後に端末加工、「アイ圧縮止め(ロック止め)加工」か「アイスプライス(編み込み)加工」を選ぶよ。

他にも端末加工はあるけれど、一般的にこの2つがよく使われているんだ。

 

それぞれ特徴を説明すると、

シンブルをアイ部分に組込みたい場合は、アイ圧縮止め(ロック止め)加工がおすすめだよ。

ワイヤロープの加工部の強度を「加工効率」というんだけれど、

アイ圧縮止めは加工効率が高く、スリーブの部分でよく締まるからシンブルを固定しやすいんだ。

玉掛け作業の時に、シンブルが抜けちゃったら大変だからね。

あと、納期が短いことも特徴だよ。

 

一方で、アイスプライス(編み込み)加工は、

スリーブがない分ロープに凹凸がなく、作業中ロープがどこかに引っ掛かる心配がないから、

狭い場所にワイヤロープを通して作業をしないといけないって時におすすめだよ。

アイ圧縮止め加工では、スリーブが邪魔になって隙間にワイヤロープが通らないことがたまにあるからね。

 

あと、海で使う場合はアイスプライス加工がおすすめだよ。

アイ圧縮止めを海で使用すると、スリーブのアルミが溶解してロープが抜けてしまう恐れがあって

すごく危険だからね。

 

ワイヤロープの選ぶときのポイントを4つ紹介したよ!分かってくれたかな?

実はこの他にも、ロープのより方やロープの構成とかあるんだけれど

全部説明しちゃうとすごく難しくなるから、今回は重要な4つのポイントを紹介したよ!

 

まとめ

・用途を確認!荷を吊り上げるためなのか、荷を固定するためなのか。

・長さを選ぶ!吊り角度が60度以内になるように確認。

・ワイヤロープ1本あたりに必要な使用荷重(ロープ径)を確認!

・端末加工、「アイスプライス(編み込み)加工」か「圧縮止め(ロック)加工」を選ぶ。

 

もし、ワイヤロープの選定が難しいなって作業があったら、僕たちに相談してね。

最適なワイヤロープを提案するよ!

 

 

今日も一日ご安全に!

 

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