君たち、来週には各地で桜が開花し始めるんだって！
つまり、お花見の計画をしないといけないね！
今年はどこに行こうかな～。もし、おすすめのお花見スポットを知っていたら教えてほしいよ。
さて、ここから本題に入るよ。
今回は「今月の一品！」ということで、「リング」について紹介するよ。
まず、リングとはシンプルな形をしている金具で、スリングやフックを引っ掛けて連結する玉掛け用具だよ。
複数のスリングをまとめて取り付け、クレーンのフックに直接掛けることができるんだ。
円形のものは「リング」、楕円形のものは「リンク」と呼ばれているよ。
リング(円形)は、リンクに比べて横の内径が大きいことが特徴だよ。
また、吊り上げるときに毎回荷重がかかる場所が変わるから、リンクと比べて比較的長く使うことができるんだ。
リンク(楕円形)は、荷重がかかる場所(上下)が分かりやすいよ。
クレーンフックの形状によっては、リンクの方が掛けやすいっていう場合があるんだ。
大洋製器工業ではリング３種類、リンク2種類を作っているよ。
見た目だけだと、何が違うのか分かりにくいよね、、、。違いを聞かれることが、ちょこちょこあるんだ。
だから、１つずつ簡単に紹介していくよ。
まずはリングから。
大洋製器工業のリングは、強力リング・ハイパーリング・スーパーアロイリングがあるよ。
強力リング
強力リングは一般的な形状のリングだよ。
よく見ると、リングの断面の形が丸形ではなく、少し平らになっているんだ。
こうするとこで、同じ径の丸形よりも断面積が増え、強度も増して、より安全に使えちゃうんだ。
この強力リングがベースとなって、他のリング・リンクが開発されているよ。
ハイパーリング
ハイパーリングは、強力リングと比べて内径の寸法が大きいことが特徴だよ。
内径が大きいことでクレーンフックに干渉せず、リングが自由に動くんだ。
また、多点吊りスリングの場合、スリング同士が重なるのを防止することができちゃうよ。
リングの断面は、強力リングよりも平べったい形をしていて、少し線径が細くなっているんだ。
これは、線径を細くすることで、カップリング等の口幅の狭い連結金具でも入りやすくするためだよ。
スーパーアロイリング
スーパーアロイリングは、強力リングと比較して重量が軽く、内径が大きいリングだよ。
リングの断面は、強力リングと同じ形状で強度アップを図っているよ。
この特徴だけだと、ハイパーリングと何が違うの？って思っちゃうよね。
実は、カバーしているサイズ展開が違うんだ。ハイパーリングの使用荷重0.8t～5tに対して、
スーパーアロイリングは使用荷重20tのみなんだ！ちなみに強力リングの使用荷重は1t～14tだよ。
だから、内径が広くて、使用荷重の大きいリングが欲しいって場合に、スーパーアロイリングが選ばれるよ。
ここからはリンクの紹介だよ。
リンクは、アロイメインリンクと大内径リンクがあるんだ。
アロイメインリンク
アロイメインリンクは、リングたちの品質をベースに多目的に使用できるよう開発された楕円リンクだよ。
リンクの断面は、ハイパーリングと同じ形状だよ。
リンクは、縦長だからクレーンフックに掛けやすい特徴がある反面、
横の内径が同等の使用荷重のリングと比べるとちょっと小さくなるから、
スリング同士が重なったりする場合があるよ。注意してね！
大内径リンク
大内径リンクは、内径が大きい楕円リンクだよ。
下の図を見てもらうと分かる様に、同じ使用荷重でもアロイメインリンクと比べて
内径がとても大きいから大型クレーンフック用として活躍してくれているよ。
内径が大きいってことは、それだけ重いんだろうな～って思わなかったかい？
なんと大内径リンクは、線径を細くすることで軽量化しているんだ。
だから、リンクの断面は他のリングと違って丸い形状なんだけれど、
もちろん安全率5倍以上で使用荷重を設定しているから、安心して使ってね！
それぞれの特徴を説明したけれど、分かってくれたかな？
今日も一日ご安全に！
