移動式クレーンの共づり作業とは?

突然だけれど、3月29日が何の日か知っているかい?実は、「マリモ記念日」なんだ。

1952年のこの日に北海道・阿寒湖のマリモが、国の特別天然記念物に指定されたことを記念して定められたんだって。

マリモっていう名前は「毬(まり)の形に似ている藻(も)」から名づけられたみたいだよ。

ずいぶん前なんだけれど、僕もマリモを育てていたことがあったんだ。たぶんお土産でもらったのかな?

大事に育てようと思って、家の中で一番日当たりの良い場所に置いていたら、すぐ枯れてしまったよ。

調べてみたら、直射日光には当てちゃいけなかったみたいだね。すごくショックだったことを思い出したよ。

 

さて、ここから本題に入るよ。

今回は、「移動式クレーンの共づり作業」について紹介するよ。

 

共づり作業って聞いたことあるかい?相づり作業とも呼ばれることもあるね。

共づり作業というのは、複数のクレーンで1つの重量物を同時に吊り上げる作業のことなんだ。

 

どんな時に共づり作業されるかというと、

・クレーン1台で吊り上げると、たわんでしまうような長尺の荷を吊り上げる時

・クレーン1台では吊り上げ能力が不足するような超重量物を吊る時

・長い荷の立て起こしをする時

などが考えられるよ。

 

これだけ聞くと、便利な吊り方だ!って思っちゃうかもしれないんだけれど

実はこの「共づり作業」、とても難しい作業で、原則的にはしない方が良いとされているんだ。

重心の偏りによる重機の転倒、吊り荷の落下、ブームの破損など多くの危険が考えられ、

厚生労働省労働基準局長からの通達「荷役・運搬機械安全対策について」でも

「2台の移動式クレーンによる共づりは原則禁止」とされているよ。

 

ただ、作業上どうしても2台以上のクレーンで共づりをしなければならない場合については、

玉掛け作業の基本事項を遵守したうえで行うことが出来るんだ。

その場合に、特に守ってほしい注意事項を紹介するよ!

 

まず①難しい作業だということ肝に銘じること!

1台のクレーンでは簡単に行える動作でも2台以上のクレーンによる共づり作業では、複雑な動作になる場合が多いんだ。

だから、細心の注意が必要だということを覚えて作業に当たってね。

 

②クレーンの能力は同じもので行うこと。

クレーンは同じ機種・同じ性能のものを使用し、

ブームの長さ・角度、ワイヤロープの巻き方・本数は全て同じにしてくれよな。

また、なるべく定格総荷重に余裕のあるクレーンを使用するようにしてね。

 

③合図は指名された一人の合図者が行い、2台のクレーン運転者の良く見える位置につくこと。

④吊り荷の質量は正確に知っておくこと。

この2つは、通常の玉掛け作業でも重要って言えることだね。

 

分かってくれたかな?

今回は「移動式クレーンの共づり作業」について、説明したよ。

今日も一日ご安全に!

 

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