トラック荷台上での玉掛け作業~全国安全週間~
この間、日が長くなってきたな~って思ったところなのに、来週21日はもう夏至なんだね。
日中の気温もどんどん高くなっているから、しっかり水分補給をして熱中症に気を付けようね。
さて、ここから本題に入るよ。
今回は、タイトルの通り7月1日~7日に実施される「全国安全週間」を紹介するよ!
毎年、このブログでも紹介しているから知っているよっていう人も多いかもしれないね。
改めて説明すると、全国安全週間は厚生労働省が実施している取り組みで
労働災害を防ぐために、安全に対する意識と職場の安全活動のより一層の向上に取り組む週間だよ。
6月1日から30日までを準備期間、7月1日から7日までの1週間が本週間とされているんだ。
今年のスローガンは「危険に気付くあなたの目 そして摘み取る危険の芽 みんなで築く職場の安全」だよ。
下の表は、厚生労働省が発表している労働災害による死亡者数、死傷者数の推移だよ。
出典:厚生労働省HP「令和5年の労働災害発生状況を公表」(2024年6月14日に利用)
この発表によると、令和5年の死亡者数は過去最少となったらしいんだ。
これは、君たちが安全に作業してくれている結果だね。
ただ、休業4日以上の死傷災害は3年連続での増加となったみたい、、、。
詳しく事故の分類を見てみると、玉掛け作業の多い製造業や建設業では
「墜落・転落」「はさまれ・巻き込まれ」の事故が多いんだ。
実際の事故事例を見ていて、「墜落・転落」が原因の事故で多いなと感じたのは
「玉掛け作業中、トラックの荷台から転落した」という事例だよ。
トラックに荷を載せる・下ろす作業は、どうしても多いよね。事故事例を1つ紹介するね。
荷が振れ、玉掛け作業者がトラックの荷台から転落
《事故状況》
トラックの荷を移動式クレーンで荷下ろしする作業で、Aさんは荷台上で玉掛け作業をしていたよ。
作業中、作業指示者がクレーンフックの位置と荷がズレていることに気付いたんだ。
ズレを直すために指示者がオペレーターに指示を送り、荷が吊り上がった時、
Aさんのいる方に荷が振れ、Aさんは慌てて後ずさりしたところ、荷台のあおりに足を引っ掛け荷台から転落した。
《原因》
・玉掛け作業者が逃げることが難しい箇所に立っていたこと。
・Aさんは保護帽や安全靴など、必要な保護具を使用していなかったこと。
・作業手順書がなく、役割分担や作業方法についての打ち合わせも行われていなかったこと。
《対策》
・荷を吊り上げる際は、玉掛け作業者は安全な場所へ退避すること。
・作業に適した服装や必要な保護具を着用していることを作業前に確認すること。
・作業手順書を作成し、あらかじめ役割分担や安全な作業方法について確認すること。
トラックの荷台上での作業は、十分なスペースが取れないことが多いと思うんだ。
だけれど、この事例のような荷振れや、吊り荷の落下、荷の転倒など
予測していなかったが起こったときに自分を守るため
荷を吊り上げるときは、安全な場所に退避するなどして吊り荷から距離をとるようにしてね。
今日も一日ご安全に!