2個のアイボルト・アイナットの向き

突然だけれど、来週7月11日はなんの日か知ってるかい?実は、「ラーメンの日」なんだ。

「7」をレンゲ、「11」を箸に見立てた事と、

ラーメンを日本で最初に食べたとされている徳川光圀の誕生日にちなんで

日本ラーメン協会が記念日に制定したんだって!

11が箸っていうのは分かるけれど、7はレンゲに見えないような見えるような、、、。

ちなみに毎月11日は麺の日みたいだよ!

 

さて、ここから本題に入るよ。

今回は、2個のアイボルト・アイナットを使用するときの注意点を紹介するよ!

 

君たち、アイボルト・アイナットを2個で使用する時、

下の絵のように、リングの向きが2つとも違う方向を向いている、なんてことになってないかい?

 

これ、実はダメな例なんだ!

2つのリングの向きが違うと、ボルトが変形・破断して吊り荷の落下につながってしまう危険性があるよ。

 

なぜかと言うと、リングの向きが違う状態で荷重がかかると

ボルトが回ってアイボルト・アイナットの座面が相手から離れてしまうんだ。

座面が離れると、その隙間部分に力が集中して、ボルトが変形・破断してしまうからだよ。

つまり、テコの原理が働くということ。

 

だから、2個のアイボルト・アイナットを使用する時は、

ボルトまたはナットの座面が、取付ける相手と隙間ができないところまでネジを締めて、

リングは同じ方向に向くようにしてくれよな。

ネジを締めた時にリングの向きが揃わなかったときは、座金を入れるなどして調整してね。

 

 

ちなみに、下の絵の赤い矢印の角度は60度以上が好ましいよ。

JIS規格では、45度での使用荷重を規定しているんだけれど、

安全のことを考えて大洋製器工業では60度以上を推奨しているよ。

 

また、アイボルト・アイナット1個(垂直吊り)で使用する場合と、

2個(45度吊り)で使用する場合どちらでも使用荷重は同じだよ!

これはJIS規格で定められていて、吊り上げられる荷の重さはどっちも一緒なんだ。

他の玉掛け用具では、2本吊りの場合は何t、3本吊りの場合は何tって分かれているんだけど

アイボルト・アイナットの場合、考え方がちょっと違うから気をつけてね。

 

 

最後ちょっと脱線しちゃったけれど、

今回は、アイボルト・アイナットを2個で使うときの向きを紹介したよ。

分かってくれたかな?

 

今日も一日ご安全に!

 

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