浅絞り状態から荷を吊り上げると、ベルトスリングを痛める危険が潜んでいる!≪〇〇な吊り方は〇〇な危険が潜んでいる! シリーズ第5回目≫
前回まで4回にわたって「〇〇な吊り方は〇〇な
危険が潜んでいる!」と題して書いてきたけど
君たち、きちんと守って作業をしているかい。
普段やっている玉掛け方法に、実は危険が潜んで
いるかもしれないって考えたら、怖いよね。
このブログを読んで、潜んでいる危険に気付き
その危険を回避して作業をしてくれよ。
そして、このブログのことを君たちの仲間に
教えて、安全な作業方法を共有しちゃいなよ!
さて今回は前回に続き絞り(チョーク)吊りの話だけど
「浅絞り状態から荷を吊り上げると、ベルトスリングを
痛める危険が潜んでいる!」と題して書こうと思う。
絞り(チョーク)吊りの方法には下の図のとおり、
「浅絞り」と「深絞り」の2種類あるんだ。
いずれの絞り方も、荷を吊り上げるとチョーク部が
しっかり絞り込まれることにより荷の滑り防止に
なるんだよ。
そんな安全な玉掛け方法だけど、君たち
ベルトスリングで絞り吊りをするときに、
浅絞りの状態から吊り上げていないかい?
これはダメだよ!
ベルトスリングは浅絞りの状態から地切りすると、
深絞りの状態になるまでにチョーク部でずれが
生じ、摩耗してスリングを痛めてしまうという
危険があるんだ。
摩耗して痛めたスリングは耐荷重が落ち、使用し続け
ると破断事故を起こすかもしれないよ。
そんな危険な状態のスリングにさせないために、
JIS B8818≪ベルトスリング≫では、「チョーク吊り
する場合は、深絞りして吊らなければならない」と
使用基準が定められているよ。
ようするに、ベルトスリングで絞り(チョーク)吊りを
するときは、チョーク部でアイ部と本体部のずれが
起きないように、深絞りをしなければならないって
ことだよ。
「絞り」と聞くと僕はドキッとするんだけど・・・
僕は今年の夏も全然、体を絞れなかったよ(笑)
君たちは、ベルトスリングの「浅絞り」から
ドキッとすることがないように、しっかり
絞り込んでから吊り上げちゃいなよ!!
今回でこのシリーズ「〇〇な吊り方は〇〇な危険が
潜んでいる!」を一旦終わりにするけど、分かって
くれたかい?
君たちが普段おこなっている玉掛作業で、この
玉掛方法は安全なのか?正しいのか?など疑問に
感じたときは、ココから問い合わせをしてくれよ。
問い合わせをくれた君には、僕から連絡するから
待っててくれよな!
君たち、今日も一日ご安全に!!!