ダブルサルカンは日常点検だけじゃなくメンテもしちゃいなよ!
前回まで「〇〇な吊り方は〇〇な危険が潜んでいる!」
と題して5回連続で書いてきたけど、君たち安全に
玉掛け作業をできているかい。
ブログの内容が記憶から薄れちゃっている君たちは
ココから読み返しちゃいなよ。
安全に作業をするためには、玉掛け用具の日常点検が
必須ということを何度か書いたことがあるよね。
このブログを読んでいる君たちは、そのことを
守ってくれていると思う。
点検した後の行動も大切だよ。
玉掛け用具が異常な状態のまま使用し続けると、
破断して荷の落下事故を起こす危険性もあるから、
目視点検をした後、異常があれば直ちにメンテ(補修)
や取り替えをしちゃいなよ。
という訳で、まず今回は僕が修理依頼を受けることが
多いダブルサルカンについてのメンテ方法を
「ダブルサルカンは日常点検だけじゃなくメンテも
しちゃいなよ!」と題して書こうと思う。
上の画像がダブルサルカンだよ。
他の形状もあるけど、形状が変わっても用途は
同じなんだ。
重量物を吊り上げる時に、ワイヤロープの撚りから
荷が回転しちゃうことってあるよね。
荷を回転させながら吊り上げると、近くにいる作業員や
周囲にある物に当たってしまう危険があるんだ。
その危険を回避するためにダブルサルカンが使用され
るんだけど、ダブルサルカンは荷と玉掛け用具の間に
入って玉掛け用具の代わりに回転し、荷の回転を
防ぐ役割をするんだ。
ダブルサルカンの回転性を維持するためには、
グリスが必要なんだ。
グリスが抜け落ちた状態のダブルサルカンを使用
すると、ダブルサルカンは本来の役割を果たさず
荷が回転しちゃう危険性があるんだよ。
簡単に言うと、ダブルサルカンはメンテ(グリスの
注入)をしなきゃ取り付ける意味が無いってことだよ!
グリスは、ダブルサルカンの上側にグリスニップルが
あるから、そこから注入しちゃいなよ!!
ダブルサルカンが働くための要素を考えたよ。
ダブルサルカンは捻る力を与えたら働くのかぁ・・・
僕は「捻られる」より「御捻り」を与えられる方が
働くんだけどね(笑)
君たちは、ダブルサルカンが働くための要素に
メンテ(グリスの注入)って覚えておいてくれよな!
君たち、今日も一日ご安全に!!!