荷が大きい・重たい時のクレーンフックの誘導場所

今回は、クレーンの日にちなんで「荷が大きい・重たい時のクレーンフックの誘導場所」について話していくよ。

 

クレーンの日とは?

まず、9月30日が「クレーンの日」って事は知っているかい?

このブログでも何回か紹介したことがあるから、知っている人もいるかもしれないね。

すごく簡単に言うと、クレーンの日は、

「労働災害ゼロを目指して、クレーン等作業の事故・労働災害防止を呼びかける日」だよ。

1972年のこの日に、現行の「クレーン等安全規則」が公布されたことにちなんで記念日が制定されて、

今年で第45回になるんだ。

 

クレーンの日とは直接関係ないんだけれど、労働災害防止を目指す繋がりで紹介すると

厚生労働省より第14次労働災害防止計画が公表されていて

死亡災害については、「2022年と比較して、2027年までに5%以上減少」

死傷災害については、「増加傾向に歯止めをかけ2027年までに減少」という

より具体的な目標が掲げられているよ。

この目標に向けて、事業場でのクレーンの点検やメンテナンス、作業員同士の意思確認など

日ごろの作業を改めて見直して、安全・確実な作業を心がけていこうね。

★厚生労働省HP「労働災害防止計画について」

 

クレーンフックの誘導場所

さて、「クレーンフックの誘導場所」について話していくよ。

 

君たち、クレーンフックに玉掛け用具を掛けるとき、

原則として「吊り荷の重心の真上に来るように誘導する」っていうのは知っているかい?

吊り荷の重心の真上にクレーンフックがある絵

 

これは、もし荷の重心とズレたところにクレーンフックがある状態で地切りをしてしまうと

荷が傾いたり、回転したり、移動したり、玉掛け用ワイヤロープ等が外れたりする可能性があるからなんだ。

荷の重心とズレたところにクレーンフックがある状態で地切りした絵

 

原則以外の場合とは?

じゃあ、原則以外の場合ってどんな時?って思ったことはないかい?

 

それは、吊り荷が大きくて、荷の重心の真上にフックを誘導したら安全に玉掛け作業が出来ない…って場合や、

吊り荷の質量が大きく、玉掛け用ワイヤロープが太くて重たいから荷の真上での作業は大変…って場合だよ!

 

こんな時は、一度、安全で玉掛け作業がしやすい位置にフックを誘導して、

玉掛け用ワイヤロープ等をクレーンフックや吊り荷に掛けるんだ。

そして、地切りの前にクレーンフックの位置を吊り荷の重心の真上に移動させると良いよ!

 

つまり、地切り時にクレーンフックが荷の重心の真上にあることが大切なんだ。

基本的にはクレーンフックに玉掛け用具を掛ける時から、荷の重心の真上にあることが望ましいんだけれど、

安全上難しいときは今紹介したような方法を試してみてくれよな。

地切り前に重心を確認するミスターT

 

今日も一日ご安全に!

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