今回は、足場用吊りチェーンについて紹介するよ。
足場用吊りチェーンとは?
足場用吊りチェーンとは、名前通り
橋梁やプラントなど足場が設置できない現場で用いられる「吊り足場」を吊るためのチェーンだよ。
「足場用吊りチェーン」って言ったけれど、実はこの呼び方、大洋製器工業の商品名なんだ。
一般的には、「足場チェーン」や「吊りチェーン」と呼ばれるかな?
分かりやすいように、このブログでは「足場用吊りチェーン」って統一して話していくね。
使用上の注意点
使用するうえで、特に気をつけて欲しいことは3つ!
注意① 玉掛け用としては使用不可
足場用吊りチェーンは、吊り足場を吊るためのチェーンって紹介したように、
玉掛け用・スリングチェーンとしては使うことは出来ないよ。
注意② 仮設工業会の認定合格マークがあるものを使う
このマーク見たことあるかい?
これは、(社)仮設工業会認定基準に合格した製品にのみ表示できるマークなんだけれど、
このマークが無い足場用吊りチェーンは、基本的に使用することが認められていないよ。
だから使用する前に、認定マークがあるかどうか確認してくれよな。
ちなみに、足場用吊りチェーンだけじゃなくて、
単管ジョイントや緊結金具等などの仮設構造物が認定の対象だよ。
注意③ ねじれに弱い
このブログでも何度か書いたことがあるんだけれど、
チェーンがねじれにとても弱いってことは、知っているかな?
足場用吊りチェーンも例外じゃなく「ねじれ」に弱いから、ねじれたまま使用するのはやめてくれよな。
基本的な使い方
基本的で、最も安全な使い方は、
①のようにH形鋼と足場板支え桁に輪形(ループ吊り)になるように使う方法だよ。
ポイントは、なるべく余裕を見て長いチェーンを使用すること!
チェーンが短いと輪形にすることができないからね。
もし、チェーンが短くて、輪形にできない!ってときは、②のような吊り方ができるよ。
ただ、この吊り方は、リンクAに横引きの荷重が働くから強度が低下してしまうんだ。
だから、吊り角度Kが45度以下になるように注意してくれよな。
安心!オススメは「外れ止め付き」
一般的に普及している・使われているものは、外れ止めが付いていないものなんだけれど
僕のオススメは「外れ止め付き」だよ!
例えば、高速道路など振動が多い場所での作業の時、
「ひょっとしてチェーンが外れちゃうんじゃないか、、」って不安に思ってしまわないかい?
もちろん、外れ止めのない足場用吊りチェーンでも問題ないんだけれど
外れ止め付きだったら、簡単に外れる心配がなく、より安心して作業ができちゃうよ。
まぁ、作業によって、どちらも向き不向きがあるから、その場面に適している方を選んでくれよな!
大洋製器工業では、外れ止め付き・外れ止めなしの両方を取り扱っているよ!
今日も一日ご安全に!