ロック止めワイヤロープ 使用時の注意点

今回は、ロック止めワイヤロープを使うときの注意点について話していくよ。

 

ロック止めワイヤロープとは?

端末加工 ロック止め(アイ圧縮止め) スリーブ

 

ロック止めワイヤロープの「ロック止め」は、ワイヤロープの端末加工「ロック止め加工」を表しているよ。

「アイ圧縮止め」や「かしめ」と呼ばれることもあるね。

 

ロック止め加工は、ワイヤロープの端末をアイ状(ループ状)にし、

アイの首部に専用の金具(スリーブ)を入れて、機械で圧縮する加工法なんだ。

加工効率が高く、アイスプライスで加工するよりスリーブの部分でよく締まるから

特にシンブルを組み込んで加工する場合に適しているよ。

(スリーブは、ロック管・クランプ管・アルミ管と呼ばれることもあるよ。)

 

使用時の注意点

ロック止めワイヤロープ使用時に特に気をつけて欲しいことを、5つ紹介するよ!

 

1.アイ部分の開きは60度まで

アイ部分の開きは60度まで

アイ部分の開き角度は、60度を超えないようにしてくれよな。

無理に大きなフックやピンを入れて、アイ部分が大きく開いてしまうと、

スリーブが割れてしまう可能性があるよ。

 

2.スリーブに荷の角を当てない

スリーブに荷の角を当てない

上の絵のように、スリーブが荷の角に当たるような吊り方をしてしまうと、

無理な力がかかり、き裂や変形・ロープのずれなどが起こってしまう可能性があるよ。

だから、スリーブが角に当たらないようにワイヤロープをかけてくれよな。

また、ロック止めワイヤロープに限らず、全てのスリングに言えるんだけれど、角張った荷を吊る時は絵のように必ず当て物をしてね。

スリングのダメージを軽減し、破断事故を防ぐことができるよ。

 

3.スリーブにき裂などが発生したら使わない

1.2に続く内容になるんだけれど、

もし、スリーブにき裂、変形、ロープのずれ、著しい傷などが発生した場合、そのワイヤロープは使用しないでね。

最悪の場合、ロープが抜けてしまう可能性が考えられるよ。

吊り上げ中にロープが抜けてしまったら…って考えたらとゾッとするよね。

 

4.素手で触らない

スリーブは、ロープの端部が出ているから、直接素手で触れてしまうと怪我をしてしまう可能性があるよ。

これは、スリーブに限らずロープ全体に言えることで、ワイヤロープを触る時は軍手や革手袋などをして触ってくれよな。

 

5.玉掛け用か確認する

以前「ロック止めワイヤロープは全て玉掛け作業用として使っていいの?」って質問をされたことがあるんだけれど、答えはNoだよ。

ロック止めワイヤロープの中でも、荷や物を固定するための台付けワイヤも存在するんだ。

だから、買ったときの梱包やタグに「玉掛け用」と記載があるものを使ってくれよな。

 

今回は、ロック止めワイヤロープを使うときの注意点を紹介したよ。分かってくれたかな?

 

ところで君たち、上の話と全然関係ないんだけれど、もうすぐハロウィンだね!

ハロウィン時期って、いつもとは違う、味の想像が難しい色味のアイスやデザートがいっぱいあって、

すごく楽しくて大好きなんだ。君たちはもう食べたかい?

もし、おすすめのハロウィンデザートがあったら、ぜひ教えてくれよな。

謎のアイスを食べるミスターT

今日も一日ご安全に!