危険!その玉掛け作業!!~衝突編~
今回は「玉掛け作業中に、吊り荷とぶつかってしまう危険な行動」を2つ紹介するよ。
玉掛けの事故事例を見ていると「吊り荷と衝突した」という事例を目にすることが多い気がするんだ…。
だから君たち!このブログを読んでドキっとしちゃったら、次から気を付けて作業してくれよ!
危険作業①
敷鉄板を吊り上げる時に、風の影響を受けて荷が揺れないように手で支える。
心あたりはないかい?
敷鉄板は平べったい形状で、土砂などの付着による偏荷重や風の影響を受けやすいことから、
作業員が吊っている敷鉄板に近づいて手で押さえる、支える等の危険な行動をしている事があるみたいなんだ。
荷振れを止めたいという気持ちは分かるんだけれど、
そんなときは直接触れずに、介錯ロープや手鉤(てかぎ)を使用してくれよな。
敷鉄板吊りに関わらず、直接吊り荷や玉掛け用具に触れていると、
衝突・荷と壁に挟まれる・荷に引きずられて落下・転倒などの危険性があるよ。
「玉掛け作業の安全に係るガイドライン」にも『クレーン等の作業中は直接吊り荷および玉掛け用具に触れない』って決められているし、
国土交通省が出している「土木工事安全施工技術指針」にも、『重量物及び長尺物を吊り上げる時は、介錯ロープを用いること』と記載されているよ。
危険作業②
天井クレーンを使って吊り上げ作業中、クレーンの走行・横行方向の正面に立って作業をしていた。
想像しただけで、怖いね。
クレーンの走行・横行方向の正面は、荷振れが起きたときに、荷と衝突する可能性があるっていうのは想像できるかな。
さらに、荷にも壁にも近いような狭いところで作業をしていたら、荷と壁に挟まれる危険性もあるんだ。
だから、天井クレーン等を使用して玉掛け作業をするときは、荷が振れても吊り荷と衝突する危険性が低い
走行・横行方向の45度方向、かつ、3m以上離れた場所に退避してくれよな!
もちろん3m離れていても危ないかなって思ったら、それ以上に離れてくれよな。
今回は、「吊り荷とぶつかってしまう危険な行動」を2つ紹介したんだけれど
一番大切なことは、「吊り荷は振れる!って思うこと」だよ。
どんなに気を付けていても、クレーンの移動や操作、屋外なら風の影響を受けて
まさか!ってくらい吊り荷は大きく動くことがあるんだ。
動いてきた吊り荷に挟まれたり、衝突されたりしないよう作業中の居場所に注意してくれよな。
今日も一日ご安全に!