吊り天秤の種類~パイプ・三角・四角・T字~
今回は、吊り天秤の種類について紹介するよ。
吊り天秤とは?
まず、吊り天秤は、荷物をバランスよく吊り上げるための玉掛け用具だよ。
例えば、吊り角度が大きくなりすぎるような長尺の荷を吊り上げるときに、天秤を使用すると
吊り角度を心配する必要がなく、バランスよく水平に吊り上げることができるんだ。
また、スリングを垂直に吊り上げることで、スリングが荷に干渉しないように吊ることもできるよ。
吊り天秤の種類
君たちは、吊り天秤って聞いたらどんな形を思い浮かべる?
一般的なパイプ式天秤や、H鋼天秤を思い浮かべる人が多いんじゃないかな。
実は、パイプ状やH鋼の他に、四角・三角・T字など様々な形で作ることができるんだ。
ということで、実際に大洋製器工業で製作した色々な天秤を紹介するよ。
●四角天秤
四角天秤は、4本4点吊りをする場合、全部のスリングをほぼ垂直の状態にして吊ることができるから
特に傷を付けたくないような吊り荷に使用されることが多いかな。画像の事例は2つともそうだったよ!
●板天秤(ハンガー)
天秤は、揚程が低いところで使われることも多いんだけれど、
これは、”より”揚程が低いところで作業をしたいという相談をもらって作成した天秤だよ。
この形にすることで、クレーンフックから天秤下部ピースまでの距離を最小限に抑えることができたよ。
ちなみに同じ板天秤で、”デルタ”っていう形もあるよ。
●T字の天秤
T字の天秤は、重機を吊り上げるために製作した天秤だよ。
偏荷重の重機を吊り上げるときに、この現場ではT字がピッタリだったみたい。
●特殊天秤
これは少しでも軽く、強くするために三角形(トラス構造)になっている天秤だよ。
なんでここまでして軽くする必要があったかと言うと、
大型トラックのアルミボディーを吊るための天秤で、長さが15mくらいあるからなんだ。
長さと強さと軽さを追求してこの形状になったよ。
分かってくれたかな?
いろんな天秤を作ることができるから「既製品じゃ対応できない」「安全面に不安な作業がある」って時は、特注品も考えてみてくれよな。
もちろん、話を聞いて既製品で対応できるものなら、そっちをオススメするよ。
納期も速いし、金額も安いからね!
今日も一日ご安全に!
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