
今回は、よく聞かれる「安全に作業できる吊り角度」について話していくよ。
最初に結論を言っちゃうと、
ガイドラインでは「原則90度以内、ただし吊り方によっては60度以内」と定められているけれど、
大洋製器工業では60度以内での作業を推奨しているよ。じゃあ、順番に説明していくね。
吊り角度ってどこの角度?
まず、吊り角度がどこの角度を指しているか知っているかな?
実は2点吊り・3点吊り・4点吊りでちょっとずつ違うんだ。分かりやすいように下の図を用意したよ。
2点吊りの場合は、玉掛索と玉掛索との角度
3点吊りの場合は、玉掛索と垂直線との角度×2
4点吊りの場合は、対角線上にある玉掛索と玉掛索との角度
のことだよ。
吊り角度が大きすぎるとどうなるの?
この吊り角度が小さい場合と大きい場合では、同じ質量の吊り荷でも
角度が大きい方が玉掛索にかかる負荷が増えるんだ。
上の表は、吊り角度に対する張力増加係数の表だよ。
この張力増加係数を用いると、玉掛索1本あたりにかかる荷重が簡単に計算できるんだ。
計算式は、「玉掛索1本にかかる荷重 = 吊り荷の質量 × 張力増加係数 ÷ 玉掛索の本数」 だよ。
例えば、2点吊りで吊り荷の質量が2tだったとき
吊り角度が60度の場合、2t (吊り荷の質量) × 1.16 (張力増加係数) ÷ 2 (玉掛索の本数) で玉掛索1本にかかる荷重は1.16t
吊り角度が120度の場合、2t (吊り荷の質量) × 2 (張力増加係数) ÷ 2 (玉掛索の本数) で玉掛索1本にかかる荷重は2tになるんだ。
全然違うよね。吊り角度が大きいと玉掛策に掛かる負荷が増えて危険ってことが分かってくれたかな?
(※4本4点吊りの場合は、スリングに荷重が均等にかかり難いから3本3点吊りとして計算してね。)
また他にも、吊り角度が大きくなりすぎると、玉掛け用具がクレーンフックや吊り荷から外れてしまう危険性もあるよ。
法令等の決まりは?大洋製器工業の推奨角度は60度
吊り角度について法令では決まりがないんだけれど、
「玉掛け作業の安全に係るガイドライン」で「つり角度は、原則として90度以内であること」と定められているよ。
ただし、吊り方によっては「吊り角度60度以内にすること」って書かれているんだ。
この60度以内って書かれている吊り方は、「2本4点半掛けつり」や「3点調整つり」等なんだけれど
はっきり覚えていなかったら「この吊り方のときは60度と90度どっちだっけ?」って作業中に迷っちゃうかもしれないよね。
だから大洋製器工業では基本的にどんな吊り方でも、より厳しい60度以内での作業を推奨しているよ!
今日は吊り角度について説明したよ。分かってくれたかな?
どうしても吊り角度が大きくなってしまうって時は、天秤の使用を検討してくれよな。
ところで!上の話と全然関係ないんだけれど、今年の3月10日がすごく良い日って知ってる?
なんと「一粒万倍日」と「天赦日」が重なる2025年最初の最強開運日なんだって!
「一粒万倍日」は、「わずかな行動が万倍にもなって返ってくる」と言われ、新たなことを始めるのに良い日。
「天赦日」は、「神さまが天に昇り、すべてを許す日」と言われ、スムーズに物事が進むとされているんだ。
この最強開運日に、開店や開業、宝くじの購入、財布の新調をすると良いみたいだよ。
僕は、使っている財布が古くなって小銭がこぼれていることがあるから、この機会に新調しようと思っているよ!
今日も一日ご安全に!