クレーンのフックにアイを掛けない半掛け吊りは、ベルトスリングが 滑って危険!!
先週も台風が上陸したよね。
君たちの仕事に遅れは出ていないかい?
上の表のとおり8月、9月と連続で台風の上陸
回数が、昨年を上回っているんだ。
先週は18号の上陸もあったし、今後も注意が
必要だね。
台風上陸時に君たちに守ってほしい事は、
クレーンに玉掛け用具を吊り下げたままで帰宅
しないってこと!
強風で煽られた玉掛け用具が大暴れしたら
危ないからな!!
この内容は以前にも書いているから、読み返したい
君たちは、ココから確認してくれよ。
さて、前回はベルトラッシングの話題だったよね。
今回もベルトに関する話で、「クレーンのフックに
アイを掛けない半掛け吊りは、ベルトスリングが
滑って危険!!」と題して書こうと思う。
君たちの中で、ベルトスリングを使って
下の絵の吊り方をしている人はいるかい?
半掛け吊りでアイ(ワッパ)をクレーンのフックに
掛けない玉掛け方法なんだ。
この吊り方は、偏荷重のモノを吊り上げるときに
スリング長さの調整が簡単で、ラクな玉掛け方法
として好まれているんだ。
「知ってるよー」「やってるよー」と思った
君たち、この玉掛け方法に潜む危険を知って
おいてくれよ!
フックにスリングのアイではなく本体部を
掛けることは、お勧めできない。
この吊り方はスリングが滑って、荷のバランスを
崩す危険性があるって分かってほしいんだ。
スリングが滑りやすい吊り上げ方をし、その状態で
クレーンを移動させたとしよう。
荷振れをした際に、左右の荷重の大きい方へ
荷が傾き、スリングが滑って吊の落下事故に
なってしまうんだよ!
この危険性があるから、偏荷重のモノを吊り上げる
ときは、長さ調整機能付きのチェーンスリングを
使うことを僕はお勧めするよ。
このチェーンスリングを使うことで、簡単に
重心位置に合わせたチェーン長に変更ができ、
クレーンのフックにはマスターリンクを掛けるから
スリングが滑るようなことにはならないよ。
長さ調整機能付きのチェーンスリングの詳しい紹介は
またの機会にするけど、先に知りたい君たちは
ココから問い合わせをしてくれよ。
スリングが滑るって書いたけど、
滑ると言えば・・・
演者さんの立場なら、こういったスベリも
怖いんだろうね。
スベリの怖さを知った君たちは、スリングが
クレーンのフック上で滑らないように玉掛け作業を
してくれよな!
君たち、今日も一日ご安全に!!!