フック同士の連結って安全?
先週のプロ野球ドラフト会議に注目した人は
多かったんじゃないかい。
今年は豊作と言われて、20日のドラフト会議前は
ニュースでも、例年以上に盛り上がっていた気が
したよ。
プロ野球ファンの人たちは応援しているチームが、
お目当ての選手との交渉権を獲得できるかどうかで
一喜一憂したんだろうね。
ドラフトには「下書き」「草稿」っていう意味も
あって・・・ということは僕は毎週ドラフトを
しているってことになるよね。
プロ野球ファンの人には、羨ましい話だろ(笑)
さて前回は、僕が問い合わせを受けた内容から、
荷をバランス良く吊るためにチェーンブロックや
レバーブロックを使用して良いのか?という内容
を書いたよね。
前回の内容について高い評価をもらったから、
今回も、問い合わせを受けた内容を紹介しよう。
ということで、「フック同士の連結って安全?」
と題して書いていこう。
まずは下の画像を見て、君たちの玉掛け
方法を思い浮かべてほしい。
フックとフックを繋いでいるけど、君たちの
中でこの吊り方で玉掛け作業をした経験がある
人はいるかい?
例えばチェーンブロックのフックを下げたけど、
荷までフックが届かなかったから、手元にあった
フック付の玉掛け用具を間に入れて使ったなんて
いうケース、作業現場ではあると思うんだ。
先日、この玉掛け作業方法について
「フックとフックを繋ぐことは問題無いよね?」
って質問を受けたんだけど、
僕の答え・・・
フック同士を連結させての玉掛け作業は危険だよ!
もし荷が回転した場合、フックとフックに
捻れる力が掛かるんだ。
そこに潜む危険性は2つ!
フック同士の緩衝部で横荷重が掛かることが
危険性の1番目。
フックは垂直方向の力には強いけど、横荷重には
弱いって覚えておいてくれよ。
さらに横荷重を受けた下部のフックは、回転
しようとする力で、上部のフックをせり上がろう
とするんだ。
僕はこれを「フックのせり上がり現象」と
名付けたよ!
せり上がった下部のフックは上部のフックの
外れ止め金具に緩衝し、最悪の場合は外れ止め
金具を破損させることが危険性の2番目。
2番目の危険性は言葉で伝えにくいから、
下の画像のように君たちの指で
「せり上がり現象」を体感してくれよ!
どうだい、指で体感してくれたかい?
横荷重とせり上がり現象の危険性を知った
君たちは、フック同士を連結させない
玉掛け作業をしてくれよな!
吊り方が分からないという君たちは、
ココから相談しちゃいなよ!!
連結って繋ぐことだよね。
「繋ぐ」と言えば・・・
真っ先に手を繋ぐことを思い浮かべたよ。
見ているだけでも幸せな感じだよね(笑)
しっかり繋がっていることが大切だって
分かってくれたら、しっかり繋がっていられない
危険性のあるフック同士の連結がダメだって
ことを、覚えておいてくれよな!!
君たち、今日も一日ご安全に!!!