現場で外れ止めの無い重量フックに、外れ止め金具を取り付けていい?
プロ野球、日本シリーズが北海道日本ハム
ファイターズの優勝で終わったね。
日本シリーズ初のビデオ判定の結果から、
一気に広島東洋カープに流れが傾いた第2戦や、
3番の大谷選手が敬遠され、4番の中田選手が
意地の逆転タイムリーヒットを放った第3戦など
見応えたっぷりだったよね。
僕は第4戦の日本ハム、栗山監督の采配が
印象に残っているんだ。チームが2点差で勝って
いる9回に2死満塁のピンチを招いたけど、あの
場面で投手交代をしなかった、監督の選手を
信頼する心って凄いと感じたよ。
人を信じて任せ、任せられた人はそれに応えようと
精一杯の力を出す姿って、結果がどうであれ
輝いて見えていいよね。
さて、そろそろ今回の話題に入ろう。
前回はフック同士の連結はダメだって内容だった
けど覚えているかい。
内容が薄れている君たちは、ココから
読み返してくれよ。
今回もフックに関する話題で
「現場で外れ止めの無い重量フックに、外れ止め
金具を取り付けていい?」と題して書こうと思う。
玉掛け作業をおこなう現場で多く利用されている
重量フックを、君たちは知っているかい。
上の画像が重量フックで、外れ止めが付いている
モノと、付いていないモノがあるよ。
僕は先日、外れ止め金具が無い重量フックを
使っている作業員の人から「外れ止め金具を
現場で取り付けて問題は無い?」と問い合わせを
受けたんだ。
僕の答えは・・・
ケースバイケースだよ。
まず、外れ止め金具が
板金具、ばね、リベットの3点セットである
ことを覚えておいてくれよ。
この外れ止め金具を、現場で取り付けて
OKかNGかはケースバイケースって言ったよね。
2つのケースから判断するんだけど、それは
上の画像にあるリベットを通す穴がフックに
開いているのか、いないのかってことだ。
フックにリベット穴が開いている場合は
現場で外れ止め金具を取り付けて問題無いよ。
逆にフックにリベット穴が開いていない場合は、
現場での取り付けはダメだよ。
フックにリベット穴が開いていないのに、現場で
外れ止め金具を取り付けるということは、現場
作業員の人がフックに穴を開けるということに
なるんだよね。
ここに危険が潜んでいるんだ!
フックの材質は特殊鋼で、熱処理が施してある
から、とても硬いんだ。
ドリルを使っても簡単には穴が開かないよ。
ドリルの刃が滑らないようにセットをしなければ
穴開け作業中にケガをする危険もあるし、
人がケガをしなくても、フックに傷を付ける
可能性もあるんだ。
もしフックにドリルの刃で傷を付けてしまったら
荷を吊り上げている最中に、フックが傷の箇所から
破断する危険性があるよ。
このような危険な目に遭わないように、リベット
穴が開いていないフックに外れ止め金具を取り
付けたい場合は、購入した業者さんか僕に
確認、依頼するようにしてくれよな!
ドリルで穴を開けると言えば、
痛いことを想像しちゃった・・・
歯医者さんでキュイーンって音、想像するだけで
ぞぉーっとしちゃうけど、歯も硬くて削る時に
ドリルを使うんだよ。
虫歯を自分でドリルを使って削るなんて
怖いことをする人はいないよね。
それと一緒だよ、フックに穴を開けるのも
君たちでしちゃいけないってことだよ!!
君たち、今日も一日ご安全に!!!