アルミロック加工のワイヤロープを海の中で使っちゃダメだよ!≪玉掛け作業 でやってはならないアレコレ≫シリーズPart2 第1回目

「商売繁盛で笹持って来い!」という掛け声で
盛り上がる行事と言えば、毎年1月9日から
11日まで開催される「えべっさん」。正式には
「十日えびす大祭」という商売繁盛を祈願する
関西では有名なお祭りなんだ。

神社の開門と同時に福男の座を目指して疾走する
光景をニュースなどで一度は見たことがあると
思うけど、それも「えべっさん」の催し物の
一つなんだ。

僕は先週そのニュースを見た時、僕のお腹じゃ
あの疾走力は出せないなって思っちゃったよ。

 

さて、そろそろ本題に入ろうと思う。以前に
「玉掛け作業でやってはならないアレコレ」
というシリーズを書いたけど、覚えてるかい?

忘れちゃっている君たちは、ココから
確認してくれよ。

前回のこのシリーズでは普段君たちが行なっ
ている玉掛け作業に、実は誤りがあったんだって
気付けて良かったなど、好評の声を頂いたんだ。
その好評の声を反映し、今回からシリーズのPart2
として、全4回で書いていこうと思う。

初回の今回は「アルミロック加工のワイヤ
ロープを海の中で使っちゃダメだよ!」
と題して書くよ。

玉掛けワイヤロープの加工は、下の画像のとおり
編み込み(段落し)加工とロック加工の2種類が
あるんだ。
加工2種
今回はロック加工品についての話だけど、
君たちの中で、海上で作業をすることがある
人はいるかい?
海上で作業をしていると、海の中にある物を
吊り上げることがあると思う。

そのときに、注意すべきポイントがあるよ。

海の中にある物を吊り上げるということは、
ワイヤロープが海水に浸かるということだよね。
ワイヤロープが海水に浸かるときは、
アルミロック加工品は使っちゃダメだよ!

ロック管の最も一般的な材質はアルミなんだ。
アルミ管は海の中では、溶解していってワイヤ
ロープがロック管から抜けてしまう危険性が
あるんだよ。

もし、海の中でワイヤロープがロック管から
抜けてしまうと、荷は海の底に沈んでしまって、
回収ができないかもしれないよね。

そうならないために、海水中にある物を吊り
上げる作業では、アルミ管ではなく鉄管か
ステンレス管で加工したワイヤロープ、もしくは
編み込みのワイヤロープを使ってくれよな!

もし、手配の仕方が分からなかったり、玉掛け
作業に不安があるなら、ココから問い合わせを
してくれよ。僕たちから回答させてもらうよ。

 

今の時季の海と言えば、想像するだけでも
ゾクゾクするコレ・・
絵_20170123
「寒中水泳」という冬の風物詩があるよね。
僕は超!!がつくほどの寒がりだからチャレンジ
したことがないけど、仮に今の時季の海に入っ
たら、僕の身は間違いなく縮こまっちゃうよ。

アルミ管は年中寒がりなのか、海に入ると
縮こまるって忘れないでくれよな!

 

君たち、今日も一日ご安全に!!!