“チェーンスリング”部材交換後はカップリングのピンの抜けに注意!≪玉掛け作業でやってはならないアレコレ≫シリーズPart2 第3回目

春の温もりが待ち遠しい日々だけど、二十四節気
では「立春」に入ったんだよ。そう思うと、この
寒い日も残りわずかだって耐えられるね。

今の時季、家に帰ってからの僕の楽しみは
何と言ってもお風呂なんだ。2月6日の今日は、
語呂合わせで「風呂の日」に制定されているの
かなと思いきや、2月6日は「風呂の日」では
なく、11月26日が「いい風呂の日」に制定されて
いたよ。他にも「風呂」=26から、毎月26日が
「風呂の日」に制定されているんだって。

共感してくれる人が多いと思うけど、体が冷えて
いるときのお風呂って気持ち良いよね。
特に外で作業をしている人は、お風呂で温もり
その日の疲れを癒し、翌日また元気に仕事を
しよう!

 

さて、そろそろ本題に入ろうと思う。
今回は「“チェーンスリング”部材交換後は、
カップリングのピンの抜けに注意!」と題して
書くよ。

チェーンスリングはワイヤロープや繊維スリング
と比べて耐摩耗性、耐熱性に優れているんだ。
高温の荷や、他の玉掛け用具ではすぐに傷んで
しまうような荷を吊り上げる現場で多く使われて
いるんだよ。

チェーンスリングを、君たちは見たことが
あるかい?

上の画像はチェーンスリングの一種だよ。
チェーンやフックなど単体では玉掛け用具として
使用できないんだ。そのため、マスターリンクと
チェーン、チェーンとフックの間にカップリング
という連結金具を使って、組み立てることが
多いよ。


上の画像がカップリングだ。
カップリングはチェーンなどとセットする時、
ハンマーでピンを叩き込むだけという簡単に
セットできるものなんだ。

この簡単にセットができるカップリングには、
注意しなければならない事があるよ。

まずチェーンスリングを使っている人に質問だ。
使用中のチェーンスリングのフックのみ、または
チェーンのみを交換したことがある人はいるかい?

「ある」って思った人は注意してくれよ。

フックやチェーンのみを交換するということは、
カップリングを再利用することになるんだ。
ということは・・
セットしているカップリングのピンを抜いて、
交換する部材をセットし、またピンを叩き込む
ということになるよね。

ここに注意すべきポイントがあるよ!

カップリングのピンは、カラーにガッチリ押さえ
込まれることで、抜けなくなっているんだ。
しかし、ピンの抜き差しを繰り返していると、
カラーのピンを押さえ込む力が弱くなっていく
んだ。最悪の場合は、ピンが抜けてしまうよ。

もし玉掛け作業中にカップリングのピンが
抜けてしまったら、カップリング以下の物が
落下してしまうという危険性があるんだ。

このような危険を起こさないように、ピンの
抜き差しをおこなったカップリングを使った
チェーンスリングで玉掛け作業をするときは、
ピンの抜けが生じていないか使用前点検、また
作業中もピンに注目してくれよな!

補足だけど、チェーンスリングメーカーに
よっては、カラーの内部を特殊な構造にする
ことで、ピンの抜き差しを繰り返しても確実に
ピンを押さえ込むというモノもあるんだよ。

とは言っても、部材交換のときにカップリングも
一緒に交換することを僕はお勧めするよ!
その方が、安心して玉掛け作業ができるよね。

もし、現在ご使用中の玉掛け用具の仕様や、
玉掛け作業に不安があるなら、ココから
問い合わせをしてくれよ。僕たちから
回答させてもらうよ。

 

ピンが抜ける・・
抜けると言えば、いろいろ有るよね。

お化けを見たら腰が抜けちゃうよね。

チェーンスリングを使って玉掛け作業をする
君たちは、カップリングのピンが抜けて
腰を抜かさないように、注意が必要だって
ことだよ!!

 

君たち、今日も一日ご安全に!!!