しじみ漁で、使っちゃうかい?
捻込みタイプのシャックルで、ボルトに突起部がついていないシャックルがあると以前のブログで書いた。
覚えているかい?
それが、沈シャックルと角頭シャックルだ。
これらのシャックルは、通常の捻込みシャックルのように突起部がないので、簡単に手で廻すことが出来ない。締めこむためには、工具が必要になる。角頭シャックルは、モンキーレンチなど、沈シャックルにはマイナスのドライバーなどが必要になる。
通常の捻込みシャックルは、主に陸上で使われるが、沈シャックルと角頭シャックルはほとんどが海で漁業用に使われている。
なぜ、こんな面倒なシャックルが海で使われるかって?
それは、シャックルの形状に関係している。
見れば分かるが、これらのシャックルは通常の捻込みシャックルと比較してボルトの突起部が少ない(ない)構造になっている。
そこで、考えて欲しい。漁業といえば船が必要だ。
船には、網やロープ、釣り糸など絡まりやすいものがいっぱいだ。
網やロープ、釣り糸などは、突起が出ているとすぐに絡まっちゃう。
もう、君たちも分かるようね。絡まりにくいように突起をなくしたのがこの沈シャックル、角頭シャックルなんだ。
沈シャックルは、主に船のデッキ周りで使われているが、漁業用以外にもチェーン、ロープの連結など同じく引っかかりを嫌う場合に使うことがある。角頭シャックルはより過酷な底引き用の魚網とロープの連結など海中で使われることが多い。
少し形状が違うにはワケがあるんだが、詳しい話はまたにしよう。
ちょっと話はそれるが、沈シャックルは、「しずみしゃっくる」や「しじみしゃっくる」と 呼ばれたりする。
「しずみ」は、そのまま読む事は出来るが、どう考えても「しじみ」と読む事は出来ない。
しじみ漁に使うからかと思ったが、どうも違うようだ。
じしみ漁は、こんな感じだ。シャックルは使っていない。
ちょっと、シャックルの出番はないよね。
いろいろ調べてみたが、「しずみ」がなまって「しじみ」になった説が有力なようだ。
「しずみシャックル」って正式名称だけど「しじみシャックル」でもちゃんと通じるから
君たち、心配するなよ!
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