肉マークのないキン肉マンなんてただのマンだよね

シャックルには、いろいろな意味の表示が入っている。
君たち、知っているかい?

玉掛けや連結作業など、荷重がかかる作業に使う既製品の吊り金具には表示が入っているんだ。
この業界では、その表示の事を、刻印と呼んでいる。
もちろん吊り金具であるシャックルにも刻印が入っているよ。

刻印にもいろいろあるけど、必ず入っている刻印があるんだ。
それが、製造業者名(その略号)と使用荷重だ。

シャックルのJIS規格品には、製造者名と使用荷重についての刻印(表示)が義務付けられているよ。
(※JIS規格には、他にも入れないといけない刻印(表示)がある。それは別の機会にしようと思う。)
ちゃんとしたメーカーならJIS以外のシャックルも、安全に安心して使用する為に、「どこが製造」「どの荷重まで使用可能」が分かる刻印が入っている。もちろん大洋のシャックルも入っている。

これらの刻印がないものは、荷重のかかる作業につかっちゃいけない。

今回は、製造業者名(その略号)について書こうと思う。
IMG_0582_2.JPG

まず、上の画像を見て欲しい。
シャックルには、TAIYOYOU!B.jpgの刻印があるのが分かるよね。
これは、大洋製器工業の略号で、このシャックルは大洋製器工業が製造した事を表している。
国内には、シャックルを製造しているメーカーが数社ある。製造業者により略号は異なるが必ず刻印があり、そのメーカーが製造していることを表しているんだ。海外品にも基本的には、刻印が入っている。

もし、君たちが、製造業者名の刻印がないシャックル使っているのであれば、それはメーカー保障のない状態のシャックルを使っていると言う事だ。

製造業者表示は、そのメーカーが品質に責任を持って製造した証であり、もちろん製品に何らかのトラブルがあった場合は、そのメーカーが対応することになる。

でも、実際には刻印のないどこで生産されたのかも不明な安価なシャックルも、市場に出回っている。
君たちも考えてみてくれ!これらのシャックルを使用して万が一の事があったら・・・。ぞっとするよね。

製造業者の刻印はそれほど重要なことなんだ。

例えば、キン肉マンの肉マークみたいなものだ。
キン肉マンは、エネルギーが消耗すると肉マークが上の方から白くなっていき、危険な状態になってしまう。
まぁ、シャックルにはそんな危険を知らせる機能はないけどね。

そもそも、肉マークのないキン肉マンはもはやキン肉マンと言えないよね。

シャックルも同じように、刻印のないシャックルはもはや吊り金具としては使用できないってことだ。

君たち、シャックルの刻印は確認してくれよ。

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