バランスが悪いともてないよね

今まで、シャックルの選び方、使い方などについて書いてきたけど、ふとあることに気がついたんだ。
以前のブログに「シャックル単体で使われることは少ないけど、玉掛け作業や連結作業にはなくてはならない存在だ」と書いたことがある。

これはシャックルは連結金具で、吊り具の一部としてワイヤやフックなどに繋げて
使うことが多いってことなんだ。

吊り具はモノを吊り上げるために使われる用具の総称で、いろいろな部材が組み合わさって使われることがよくある。
(※玉掛け作業に使う場合は玉掛け用具と呼ばれたりする。)

これは、電車の事故復旧訓練の画像なんだ!
シャックル・ワイヤ・吊り天秤が組み合わさっているのが分かるよね。

それが、どう言うことか君たち分かるかい?
吊り具の一部としてシャックルを使うときは、シャックルだけではなく吊り具をトータルで考える必要が
あるって事なんだ。
だから、シャックルのことばかり詳しくなっても、吊り具について知らなかったらあまり意味が無い。
僕とした事が、シャックルの説明ばかりして吊り具の説明をしてないことに気が付いた。

まさに「木を見て、森を見ず」状態だったね。

そんなワケで、これからしばらくは吊り具について書こうと思っているんだ。

吊り具は単体ではなくいろいろな部材が組み合わさって使われることが多いんだ。
吊り荷の質量、形状、材質、使用場所、使用方法などを考慮したうえ、使われる部材
(リング、フック、シャックル、ワイヤなど)をトータルで考えて選ぶ必要があるんだ。

PAP_0018.JPG

この画像のように、吊り具の一部としてシャックルを使っていることはよくある。
そんなときは、シャックルだけではなく、吊り具トータルで考える必要があるんだ。

例えば、いくらアルマーニのスーツに身を包み、ロレックスの時計をしていても足元が草履じゃ
バランスが悪くてもてないよね。

吊り具も、シャックルは吊り荷を吊り上げる為の十分な耐力があったとしても、ワイヤやフックなどの
他の部材に耐力が足りないものがあれば、そこから壊れる危険性があるんだ。
一ヶ所が悪くって結果が良くない、と言うのは一緒だよね。

ってことで、吊り具はトータルのバランスが重要なんだ。

君たち、吊り具はトータルのバランスで選んでくれよ。

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