いよいよ来週、春分の日がやってくるね。
春分の日に多くおこなわれるのが、お彼岸の
お墓参りだよね。
“彼岸”ってどんな意味か知っているかい?
彼岸とは、あの世のことを指すんだ。彼岸に対し
“此岸(しがん)”があって、彼岸と此岸の間には
三途の川が流れているそうだよ。
彼岸は真西の方向に有るとされていて、ちょうど
春分の日と秋分の日には真西に太陽が沈むんだ。
そこで太陽が沈む真西を拝んで、ご先祖様を偲んだ
ことが、お彼岸参りの始まりなんだそうだよ。
さて、そろそろ今週の本題に入るけど、その前に
君たちに絵を見てもらおう。
上の絵は、フックの破断する一例を示して
いるんだけど、これを見てどう思う?
“えっ!フックって折れるの??”って思った
人がいると思う。フックは硬いから破断すること
が想像しにくいようだけど、状況によっては破断
しちゃうんだ。
破断する上の絵の状況を説明すると、亀裂が
生じているフックに荷重を掛けると、亀裂を起点
として破断に至ることがあるんだよ。
荷を吊り上げているときにフックが破断したら、
荷は落ちて壊れるし、周りの機材を破壊する、
なにより君たちがケガをするかもしれない・・
想像すると怖いよね。
そんな怖い目に遭わないためには、安全な玉掛け
用具を使うこと。そのためには、点検が大切だと
いうことを覚えておいてほしい。
ということで、今回は“フックの点検”について
書くよ。
フックの点検は、まず目視で変形、摩耗、亀裂
など異常がないかを確認するんだ。
目視で変形を発見した場合は、ノギスを使って
標点距離を計測し、購入時の寸法との差が5%を
超える場合は廃棄処分してくれよ。
では目視で摩耗や亀裂、キズがあったときは・・
などなど、ここで説明を書いても、項目が多すぎて
覚えるのが大変だよね。
だから、僕は君たちのために便利な資料
“フックの点検基準表”を段取りしたんだ。
どんなものか確認したい人は、ココから
ダウンロードしてくれよな。
前回も書いたけど、点検基準表を玉掛け用具の
保管場所に張り付けておくと、分かりやすくて
GOODかもしれないね。
“もっと詳しく話を聞きたい”という人には、
僕たちから連絡させてもらうから、ココから
問い合わせをしてくれよ。
亀裂から破断する危険性を書いたけど、
こんな痛いことを想像しちゃったよ・・
ヒトは骨にヒビ(亀裂)が生じたら普通は傷みで
動けないけど、稀に気付かずに動き続けるヒトが
いるみたいだね。
結果、ポキッっと折れてしまう危険性があるんだ。
これって、フックが破断するときに似ていると
思わないかい?
玉掛け作業をする君たちは、フックがポキッと
ならないように、必ず日常点検をしてくれよな!
さて今回まで4回連続で“玉掛け作業の基本を
振り返っちゃいなよ!”と題して書いてきたけど、
今回で終わりにするよ。
次回からは新シリーズ
“この吊り方で挑戦してみないかい?”を書いて
いくから、来週も楽しんで読んでくれよな!
君たち、今日も一日ご安全に!!