天秤を使ってワイヤロープが荷に緩衝しない吊り方に挑戦!≪この吊り方で挑戦してみないかい? シリーズ第5回目≫
君たちもビックリしたんじゃないかい?
浅田真央さんの引退発表。
長い間、日本のフィギュアスケート界を牽引して
きた選手が引退したんだから、先週のテレビ番組は
特番が多かったね。ある特番を見たけど、いろんな
話があって、それが選手生活の歴史なんだろうと
思いながら見ていると、感動したよ。
今週木曜からスタートするフィギュアスケートの
世界国別対抗戦。“個人”ではなくフィギュアで
最も強い“国”を決める団体戦なんだ。一つ一つの
大会が、素晴らしいものになるよう祈りながら、
応援するよ。頑張れ、日本!
さて、そろそろ本題に入ろうと思う。
まず君たちに質問だけど、君たちの中で
荷を吊り上げると、ワイヤロープが荷に緩衝して
いるという人はいないかい?
上の絵は、玉掛け作業の時にワイヤロープが
荷と緩衝していることを示しているんだ。
装置を製造している工場で働いている人から
よく聞くことなんだけど、ワイヤロープが荷に
緩衝すると、荷に傷が付いたり、傷を付けない
ために当て物をする手間が掛かるなど、良いことが
無いんだって。
君たちの中にも、同じような思いをしている
人がいると思う。なので、今回は“天秤を使って
ワイヤロープが荷に緩衝しない吊り方に挑戦!”
と題して書くよ。
なぜワイヤロープが荷に緩衝するかというと、
4本のワイヤロープがクレーンのフックに向かっ
て内側に入っているからなんだよ。
だから、ワイヤロープを内側に入らないように
すれば、荷に緩衝しないってことだ。
ということで、絵を見てほしい。
上の絵は、天秤を使って装置を吊り上げる状況を
示しているんだ。
見てのとおり、天秤を使うことで荷に掛ける
ワイヤロープが内側に入っていないよね。
つまり、天秤を使うことでワイヤロープが荷に
緩衝するという問題点が解消されるんだ。
どうだい、君たちも“天秤”を使って、
ワイヤロープと荷が緩衝しない吊り方を挑戦
してみないかい?
挑戦するときの注意点を書いておくよ。
例で書いた絵の装置は“偏荷重”なんだ。
偏荷重の荷は水平吊りが難しいって前回に
書いたから、ココから読み返して、安全に
玉掛け作業をするようにしてくれよな!
“ウチの現場に合う天秤が欲しい”“もっと
詳しく話を聞かせて”という人には、僕たちから
連絡をさせてもらうから、ココから問い合わせを
してくれよ。
“緩衝する”と言えば、こんな朝の様子を
イメージしたよ。
満員電車では、ほかの人と緩衝しちゃうことが
多々あるよね。僕の生活のなかでは、ストレスの
原因No.1だと思うくらいだよ。
“緩衝”が、作業員にストレスを感じさせている
ところは、玉掛け作業も満員電車と一緒なんだね。
君たちは、天秤を使ってワイヤロープを荷に
緩衝させず、ストレスフリーで玉掛け作業をして
くれってことだよ!
君たち、今日も一日ご安全に!!