吊り金具に三羽ガラス!?
前回はワイヤロープや吊りチェーン・繊維スリングなどのスリングと呼ばれる吊り具の種類と
選び方について書いた。
他にも特徴があるんで、詳しいことはまたの機会に書くことにするけど大まかにでも覚えておくと
吊り具を選定するときに役立つと思うよ。
今回は、そのスリングなどに使われたりする吊り金具について書こうと思う。
吊り金具については、このブログにも何度か書いたんで、
「そんなのわかっているよ!」って思っちゃうかもわからないけど整理するために
一度まとめて書いておこうと思う。
吊り金具とは、スリングの一部として吊り荷、クレーンのフック、スリング同士の連結などに
使われる金具のことなんだ。
ここでは、代表的な吊り金具を3つ紹介しようと思う。
まずは、シャックルだ。
言わずと知れた連結金具界のユーティリティープレイヤーだ。
吊ってよし、繋いでよしの万能型の金物なんだ。
大洋製器工業では、軽量シャックル、強力長シャックル、JISシャックル、スーパーアロイシャックル、
グリーンピンシャックル(オランダ バンビースト社製)などがあり、種類も豊富で、用途により使い分け
することができる。
ちなみに、大洋製器工業 公式キャラクターであるシャックル犬 オーティーは
軽量シャックルのRBタイプなんだ。
顔にもジャストフィットするタイプだ。
シャックルについては、このブログでも詳しく書いているので参考にしてほしい。
次に、フックだ。
鉤(かぎ)のように先が曲がった形状の吊り金具のことなんだ。
フックにも、クレーン用のフックなど超巨大な形状のものから、手のひらに乗るような小さいものまで
様々なサイズ、形状が存在している。
使い方としては、連結したいモノに引っ掛けるだけなので、簡単に掛け外しができちゃう。
だから、掛け外しが頻繁な作業には使われることが多いんだ。
大洋製器工業には、Vフック、e-フック、重量フック、ファンドリーフック、オートリリースフックなどのフックがあるよ。
最後に、リングだ。
リングは、ワイヤロープや吊りチェーン、繊維スリングなどと加工され、クレーンフックなどに掛けるために使うんだ。
大洋製器工業には、強力リング、スーパーアロイリング、大内径リンク、アロイメインリンクなどがある。
君たち、この名前で気が付いたことはないかい?
そう、名前にリングとリンクが存在するんだ。
これは、適当につけているわけじゃなく、円と楕円の違いで分けている。
円形状のものはリング、楕円形状のものをリンクっていうんだ。
チェーンなども楕円の組み合わせで出来ているんでリンクチェーンなんて言ったりする。
これらが、一般的によく使われる吊り金具で、吊り金具界の三羽ガラスならぬ三羽カナグなんだ。
まぁー、僕が勝手に言っているだけなんだけどね。
吊り金具には、他にもいろいろな種類があるし、1つ1つ使用荷重と使い方が決まっている。
詳しい説明は、また今度にするけど、適切な金具を選んで使用することが大切なんだ。
今回紹介したシャックル、フック、リングについての詳細は、WEBカタログをチェックしてくれよな。
吊り金具は、大洋製器工業が得意としていることなんで、吊り金具のことで何か困ったことがあれば、
君たち、なんでも相談してくれよ。