シャックルに管理番号を刻印しても良いですか?≪問い合わせピックアップ 第1回目≫

好天に恵まれたゴールデンウィークだったね。
心地良い五月晴れの中、いっぱい遊んだかい?

遊びすぎで、身体が仕事モードになっていない
という人がいるかもしれないけど、そんなとき
こそ注意が必要だ。ケガをしないよう注意して
作業をしてくれよ。

 

さて、本題に入ろう。今回から新しいシリーズで
「問い合わせピックアップ」と題して、
僕が問い合わせを受けた内容を、君たちと
共有していこうと思うんだ。

シリーズ1回目の今回は“シャックルに管理番号を
刻印しても良いですか?”という問い合わせに
ついて書いていくよ。

その問い合わせをくれた人は、A棟からF棟まで
6棟が並んで建っている工場で働いていたんだ。

工場の全棟で同じサイズのシャックルを使って
いて、資材の管理がうまくできていないそうだ。

たとえば、A棟でシャックルを使おうとした時に
見当たらず、探したらB棟で見つかったなんて
ことが、多く発生していたんだって。

これでは、探す時間がムダだから、どこの棟の
シャックルかが分かるように仕分けをしようと、
“シャックルに管理番号を刻印しても良い?
刻印のほかに良い仕分け方法はある?”と
僕に相談が持ちかけられたんだ。

僕の答えは・・
刻印はダメ!

シャックルなど金具に刻印をするということは、
その金具にキズを付けることと同じだと覚えて
ほしい。

キズの付いた金具は、そのキズを起点にして
破断する危険性があるんだ。
(この説明は、君たちが購入した後に刻印を
することがダメということ。もともとメーカーが
付けている刻印は無害だから、安心してくれよ。)

もし、君たちの手で刻印したシャックルなど
があるなら、その金具は絶対に使わないように
してくれよ。

というわけで、刻印のほかの仕分け方法を
二つ提案させてもらうよ。

一つ目は、色付けをしてみないかい。
A棟は赤色、B棟は黄色というように、
作業場ごとに色を決めて、金具に色を付ける
という簡単な方法だよ。

もう一つは、プレートの取り付け。
作業場名を記したプレートを細いワイヤロープで
金具に取り付けるという方法。

ただし、プレートを取り付けた場合は、
玉掛け作業中にプレートを周りの物に引っ掛け
ないように注意してくれよ。プレートを引っ掛け
ると、ワイヤロープが切れてプレートを落下させて
しまう危険性があるから要注意だ!

どちらも、簡単で即実行できると思わないかい?
数ヶ所の現場の玉掛け用具が、混ざって管理が
大変だと思っている君たちは、ぜひ試して
くれよな。

プレートの仕様など、仕分け方法をもっと詳しく
教えてという人は、僕たちから連絡をさせて
もらうから、ココから問い合わせをしてくれよ。

 

仕分けとは、分類分けのことだけど
日常生活ではこんなことが・・・
絵_20170508
衣装ケースを「5本指」で仕分けしたけど、
足に手袋ぉぉーーって・・・
仕分けの方法を誤ると、大変なことに
なっちゃうね。

君たちは、シャックルなど玉掛け用具を
誤った仕分け=刻印で仕分けをしないって
覚えておいてくれよな!

 

君たち、今日も一日ご安全に!!