スリングの使い分けをしているかい?

本格的に梅雨の季節に突入したね。

外で作業をする君たちは
雨で足元が悪くなるから
気を付けてくれよな。
僕の場合、雨が降っていることを良いことに
外で運動する機会が減りそうな気がするよ。
このぽっちゃりな体型のまま
夏を迎えないように、少しは体を動かそうかな。

さて今回の本題に入るよ。
今回は、スリングの使い分けについて
書こうと思う。

一概にスリングといっても、

・ワイヤロープ

ワイヤ
・チェーンスリング

チェーン

・繊維スリング

tunagi

があるよ。
君たちは吊り荷によって、スリングを
使い分けているかい?

ある工場で働く人から「この荷を吊り上げる
ときは、スリングの種類は何を使えばいい?」と
問い合わせを受けたことがあるんだ。

君たちも、同じようにスリングの選定で
悩んだことってないかい?

さっきの質問に答えるには、荷の形状や
作業環境など、さまざまなことを考慮する必要が
あるんだ。

今回は、ワイヤロープ、チェーンスリング、
繊維スリング、それぞれの特性を比較するよ。
特性を覚えて、スリングを選定する基準に
使ってくれよな。
確認するポイントが4つあるんだ。

以下をチェックしてくれよ。

①質量
作業性に最も影響するのが、スリングの
質量だと思うけど、3種類のスリングの中で最も
軽いのは繊維スリングで、次にワイヤロープだ。
軽いスリングで、ラクな玉掛け作業をしてくれよ。

②柔軟性
一番優れているものは繊維スリングなんだ。
玉掛け作業をした後のワイヤロープって、
ウネウネしていることってあるよね。
柔らかい繊維スリングでは、そういったことがないよ。

③耐熱性
最も耐熱性が優れているのは
チェーンスリング、次にワイヤロープだよ。
高温の荷を玉掛けする場合、繊維スリングは
使わないようにしてくれよ!

④防錆性
錆が最も発生しにくいのは
繊維スリングだ。君たち、錆びた玉掛け用具を
使用していないかい?錆の状況によっては
耐力が落ちていて、破断する危険性があるから
注意してくれよ。

スリングを選定するときには、
君たちの吊りたい荷の形状、
使用頻度など、もっと多くのことを考慮し、
選定することが、安全で効率的な作業になるんだ
ってことを覚えておいてくれよな!

イラスト_20170612

スリングの選定に不安がある人には、
僕たちが連絡させてもらうから、
ココから質問してくれよ。

スリングの特性を紹介したけど
結局、どれが一番いいかなんて決められないんだ。

ナンバーワンじゃなくて、
質量、柔軟性、耐熱性、防錆性
それぞれの特性を活かしたオンリーワンなんだ。
うん・・・どこかで聞いたことのあるフレーズだね!
安心してくれ!
僕たちは年末に急に解散して
いなくなったりしないからね。

君たち、今日も一日ご安全に!!