このクラウンには乗れないよ

4回にわたって、シャックルの点検について書いたんだけど、君たち見てくれたかい?
シャックルを使用するうえで点検は重要なことなんで、チェックしといてくれよ。

1、アークストライクがないか点検
2、本体及びボルト・ピンが変形していないか点検
3、当たりキズ、切り欠け・亀裂がないか点検
4、クラウン及びボルトが摩耗していないか点検

前回の、ブログで、ちょこっと書いたんだけど、今回はシャックルの部位の説明
をしようと思う。

本来は、もっと早く説明しなくっちゃいけなかったんだけどちょっとうっかり
していたよ。
点検するにしても、商品のことを伝えるにしても部位のことがわからなかったら
難しいからね。

シャックルは、本体とピン(ボルト)で基本出来ているってことは、
このブログを読んでくれてる君たちには常識だよね。

shackle meishou2.png

この画像は、強力長シャックルなんだ
この画像を使って各部位について説明しよう思う。

順番に説明するよ。
1.本体穴
穴が開いている部分だ。
変形したりして左右の穴の軸がずれたりするとピンがスムーズに入らなくなるんだ。

2.ボルト(ピン)
直接スリングや吊り荷に接触する部分で、荷重をかけすぎたりすると曲がってしまったり、使いこむと摩耗したりする部分なので特に点検しないといけない部分だ。
この部分には、大きく分けて2種類ありボルト・ナット止めと捻じ込みタイプがある。
この画像は、ボルト・ナットタイプなんだ。
捻じ込みタイプは、カタログでシャックルのページを確認してほしい。

3.ナット
ここは特に説明する必要はないよね。
ナットはきっちり締めきった状態で使ってほしい

4.割ピン
ピンの先端の穴に入れて使用するんだ。
ボルト・ナット止めタイプは、必ず割ピンを使ってほしい。使い方については、
以前ブログで書いたんで見てくれよ。

5.アイ部(ダンゴ)
中央に本体の穴が開いている丸く膨らんだ部分だ。
本体で一番径が太い部分になっちゃうので本体にモノを通すときは確認が必要なんだ。

7.クラウン部
本体のR部のことなんだ。
クラウンの意味なんだけど、一般的には「王冠」ってイメージだけど
「帽子の山の部分」って意味があるんだ。

それで、シャックルのRになった部分をクラウンと呼ぶってワケだ。
この部分は、ピンと同じ理由で変形したり摩耗しやすい部分だから、
特に点検しなくっちゃいけないんだ。
だからって、「クラウン点検して」って言われて車のクラウンを点検
しちゃいけない。

意味がないし、面倒だからね。

シャックルの部位の名称と説明はこんな感じだ。
シャックルの説明するときにもこの名称がつかわれるので、君たちも
覚えておいてくれよ。