昨日は海の日だったね。
3連休だったからどこかに出かけた人も多かったんじゃないのかな?
最近では海に入るときラッシュガードを着ている人が多いよね。
僕が小さかった頃は、そんなオシャレで実用的なものが無かったから、
体中、日に焼けて真っ黒になりながら遊びまわっていたよ。
これも夏のいい思い出だよね。
さて、ここから本題に入るよ。
今回は安全率に関して、問い合わせがあったから紹介するよ。
「使用荷重1tのシャックルで、安全率が5倍ってことは、5tまで吊っていいの?」という質問をもらったんだ。
答えはノーだよ。
使用荷重が1tのシャックルを使うときは
必ず1tまでで使用してくれよ。
では君たち、安全率ってどういう意味かわかるかい?
安全率とは、シャックルなどの玉掛け用具の破断荷重と、
使用するときにかかる最大荷重との比を表しているんだ。
簡単に言うと、使用荷重以上の力がかかってしまった場合を
想定して作られている倍率のことだよ。
「1t吊るためには色々な不可抗力も考えて、これくらいの力が必要」
っていうことが法令で決められているんだ。
だからクレーン等安全規則やJISで、シャックルの安全率は5倍以上となっているよ。
カタログにも5倍とかいてあるね。
質問をくれた人は、玉掛け作業をするとき、シャックルにショック荷重が加わって、
そのときの瞬間の力が1t以上かかりそうだったから安全率5倍だし、5tまでは大丈夫かな?と思ったみたいなんだ。
確かに、玉掛け作業をしているときに外部からの色々な動きが加わって、
吊り具に一気に負荷がかかる場合もあるよね。
ただ、安全率っていうのは使用荷重じゃないから、
この場合みたいに1t以上の力がかかるって前もってわかっているときは、
1t以上のシャックルを選定するようにしてくれよな。
毎日玉掛け作業をしている人たちは感覚的に「これくらい大丈夫だろ。」と思う場面もあるかと思う。
だけど、使用荷重はちゃんと守って欲しいんだ。
使用荷重が1tのものは1tまでしか吊らない。
安全率が5倍だからといって5tまで吊れると絶対に思わないでくれよ。
安全率と似たような話で原付バイクの法定速度は30キロなのに対し
なぜか60キロまでメーターがあるんだ。
これは、30キロ出すためにはそれ以上の力が必要だからだよ。
スピード違反で捕まったとしても
「じゃあなんで60キロまでメーターがあるんだよ!」と逆切れしたりしないでくれよな。
君たちは、ちゃんと大人の対応をしてくれよ。
君たち、今日も一日ご安全に!!
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