「受け止める」ことなんて出来ないよ

前回までの3回のブログで、JISシャックルとTAIYOシャックルについて書いたんだけど、
君たち分かってくれたかい?
ややこしい話が多かったんで「よくわからない!」って思っている君たちは、
大洋製器工業に相談してくれよ。

さて、今回なんだけどシャックル界ではメジャー級の活躍をしている「軽量シャックル」
について書こうと思う。

軽量シャックルは、従来のシャックル(JISタイプなど)を軽くしたいってことから
『三菱重工業株式会社様』との提携により製品化したシャックルなんだ。

だから、大洋製器工業は、三菱重工業認定の工場になっているんだ。

今から、軽量シャックルの特徴について説明しようと思う。

keikuru.png

まずは、「軽さ」についてだ。
軽量シャックルって名称からも分かるように軽いシャックルなんだ。
どう軽いかって?
それを今から説明しよう。

上の画像を見てほしい。

これは、JISシャックル(M級) BB-40と軽量シャックル RB-10t比較した画像なんだ。
両方ともに使用荷重(WLL)は同じ10tだ。
見てもらえば分かるように、全体のサイズは良く似ているんだけど質量は全く違うんだ。
軽量シャックルは、JISシャックル(M級)の約1/2の質量になっちゃう。
これが、軽量シャックルって言われる由縁で、略して「ケイクル」って呼ばれることもあるんだ。

「なんでこんなに質量に差があるの?」って君たち思っちゃうよね。
それは、軽量シャックルは特殊合金綱を使っていて、JISシャックル(M級)より線形を
細くしているからなんだ。
その上、適切に熱処理を行うことによって耐摩耗性も向上しているんだ。

次に、ピンの形状についてなんだ。
軽量シャックルの捻込みタイプのピンを見てほしい。

IMG_1678.JPGIMG_1681.JPG

軽量シャックルのピンは、SEシャックルと同じようにツバ付なんだ。

前回ブログ(SEシャックル)

この画像をよく見てほしい。
軽量シャックルのピンのツバの部分には、二面幅(平たい部分)があるんだ。
これは、ツバに二面幅を作ることで、ピンが作業中に転がることを防ぐための工夫なんだ。

例えば、高所で作業しているときにピンを置いたとしよう。ピンのツバが真ん丸だったらピンが転がって
落下ってことになっちゃうこともあるんだ。
野球のボールが当たっても痛いのに、鉄の塊が落ちてきたら非常に危険だよね。
受け止めることができればいいんだけど・・・。

落下中のピンを「受け止める」ことなんて出来ないから、安全を考えて落ちないように工夫をしているんだ。
この工夫は、軽量シャックルから始まって、大洋製器工業の高品質シャックルである強力長シャックル、
スーパーアロイシャックルにも採用されているんだ。

他にも、環境を配慮して、有害なクロムを除去したノンクロム塗装(オレンジ色)を施しているんだ。

そして、なによりも大洋製器工業 公式キャラクターであるシャックル犬 オーティーは、
軽量シャックルのRBタイプなんだ。

0021_shackleken_stand_te(S).png

君たち、シャックル犬 オーティーともども軽量シャックルをかわいがってくれよ。