シャックル界に衝撃!日本とオランダのツープラトン攻撃!!
前回はスーパーアロイシャックルについて書いたんだ。
スーパーアロイシャックルも、軽量シャックルと同じように環境を配慮して、
有害なクロムを除去したノンクロム塗装(オレンジ色)を施しているし、
捻込タイプのピンにはツバに二面幅(平たい部分)を作ることで、ピンが作業中に
転がることを防ぐための工夫をしているんだ。
これまでは、大洋製器工業で製作している主力のシャックルを紹介してきたんだけど
今回は、大洋製器工業が販売している海外メーカーのグリーンピンシャックル
(Green Pin shackle)について書こうと思う。
グリーンピンシャックルは、本体は溶融亜鉛メッキ(ドブメッキ)なんだけどピンが
グリーン(緑色)なんだ。
だからグリーンピンシャックルってことなんだ。
緑色は、「安心・安全・癒し」を表す色だから吊り金具には最適の色だよね。
シャックルに癒しは、求めちゃいけないだろうけどね。
このグリーンピンシャックルを製造しているのが、オランダのシャックルメーカーの
Van Beest(バン ビースト)社だ。
Van Beest社は、90年(創立1922年)の歴史を持つ世界最大級の
シャックルメーカーなんだ。
Van Beest社は、1993年からはロイド協会認証のISO9001-2008を
取得しているし、高品質なシャックルの製造設備を開発して、それぞれのシャックル
には材料の等級、トレーサビリティーコード(ロット番号)などを表示しているから
品質は万全なんだ。
世界最大級のシャックルメーカーってことは、扱っているシャックルの種類や数も
最大級ってことなんだ。
上の画像を見ちゃってくれよ。
掌(てのひら)に簡単に乗る小っちゃなモノから人の背丈以上もある大きな
シャックルまで製造しているんだ。
特に大型のシャックルは、ヨーロッパの北海油田などの石油採掘現場や造船、海運、
工場などで実績を残しているし、北海油田などの寒冷地用での使用を考えた
低温シャックルって製品もあるんだ。
Van Beest社は、ヨーロッパ―を中心に世界80か国以上に代理店があり、
世界中に製品を供給しているんだけど、日本の総代理店が「大洋製器工業」っていう
ワケ。
で、ヨーロッパ―を中心に世界で培われてきた技術力や製品力をもつ
Van Beest社と大洋製器工業の技術力と製品力を融合させることが出来るっ
てことなんだ。
タッグを組むことで大洋製器工業の製品である、ヘビーラウンドスリング(繊維スリング)
とVan Beest社のスリングシャックルなんて組み合せが可能になったんだ。
まさに「強力タッグ」だ!
例えば、プロレスのタッグマッチを思いだしてほしい。
タッグマッチには、二人のレスラーが協同しちゃって技を繰り出すことがあるんだ。
ツープラトン攻撃とかって言われるんだけど協力して技を繰り出すことでその威力が
増すように、ヘビーラウンドスリングとスリングシャックルを組み合わせ共同させること
で作業の効率化や安全性が向上するんだ。
プロレスのツープラトン攻撃は反則技になるんで本当は使っちゃいけないんだけど、
吊り具は安全な組み合わせ方をしていれば、どんどん組み合わせてもらっちゃってOKだ。
組み合わせ方が分からない君たちは、大洋製器工業に問い合わせしちゃってくれよ。
次回からは、Van Beest社のシャックルについて詳細に書こうと思うから
見ちゃってくれよ。