転ばぬ先の「外れ止め金具」!!
前回のブログで、フックの外れ止め金具について書いたんだけど分かってくれたかい。
フックの外れ止め金具の規定については、
「労働安全衛生法のクレーン等安全規則第二十条の二」、に
「事業者は、玉掛け用ワイヤロープ等がフックから外れることを防止するための装置
(以下「外れ止め装置」という。)を具備するクレーンを用いて荷をつり上げるときは、
当該外れ止め装置を使用しなければならない。 」って定められているんだ。
ちょっと補足なんだけど、「労働安全衛生法」とは、職場における労働者の安全と
健康を確保するとともに、快適な職場環境の形成と促進を目的とする法律の事で、「クレーン等安全規則」は、その「労働安全衛生法」を実施するための法律の事なんだ。
法律だから違反したらもちろん罰せられちゃうよ。
「労働安全衛生法のクレーン等安全規則」には、クレーン用フックについては定め
られていているんだけど、玉掛け用具として使うフックについては「外れ止め金具」に
ついての規則は特にないんだ。
でも、大洋製器工業では安全面の事を考えてクレーン用フックの法令と同じように
「外れ止め金具」付のフックを推奨しているんだ。
フックの「外れ止め金具」は、安全に玉掛け作業するには重要なことだからってことで
今回のブログも、前回の続きで外れ止め金具の事について書こうと思う。
大洋製器工業では、外れ止め金具付きのフックを推奨しているんだけど、建築・土木の
現場やいろいろな工場でも外れ止め金具付のフックじゃないと使用できないって
とこも増えているからね。
フックは同じ連結金具のシャックルとは違って、連結したいモノに引っ掛けるだけ
なので、簡単に取り外しが出来ちゃう便利な金具なんだ。
簡単に取り外しが出来ちゃうってことは、連結したものが外れ易いってことでもあるよね。
玉掛け作業中の事故には、「フックから吊り荷が外れた」「フックから玉掛け用具が外れた」ってことがあるんだ。
フックから吊り荷が外れちゃったり、玉掛け用具が外れちゃたりしないように
「外れ止め金具」が力を発揮するんだ。
まさに「転ばぬ先の杖」って感じだよね。
この杖は、本来の使い方とちょこっと違うみたいだけどね。
その、「転ばぬ先に杖」のいような「外れ止め金具」も改良が進んでいて、
いろいろなタイプがあるんだ。
通常の板バネタイプを強化したタイプや2重にしたタイプ、ラッチタイプなんかがあるんだ。
そして僕的には、Vフックがお勧めだ!
詳しい説明は、また今度にするけど、安全に厳しいゼネコンの現場や工場では、ある程度
強度のある「外れ止め金具」付のフックしか使えないってとこもあるしね。
安全に安心して作業するには必要なことだけどね。
フックの「外れ止め金具」が、作業をするのに邪魔に感じちゃってる君たちも、
きっと「外れ止め金具」に助けられちゃってるはずだよ。
君たち、フックは安全のため「外れ止め金具」付を選んでくれよ。