君たちお久しぶりだね。お盆休みは故郷に帰ったり、
旅行に行ったりとリフレッシュできた人も多いんじゃないかな?
今年から制定された8月11日の山の日のおかげで、
少し長く休みがとれた人もいると思うけど、
この祝日の意味を知っているかい?
山の日は、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」
ということで祝日になったんだ。
もともと「海の日」があるのに「山の日」が無いから
「山の日」を作ろうっていうことになって、
夏山シーズンであるこの時期になったみたいだよ。
山の日に合わせて登山を楽しむ人も多かったんじゃないかな。
運動が苦手な僕には、ハードルが高そうだけどね。
さて、ここから本題に入るよ
今回は「ワイヤの安全率って何倍ですか?」
という質問をもらったから紹介していくよ。
まず安全率のおさらいだけど、
前にもシャックルを例にして
説明してるので、「安全率が5倍だから大丈夫?」からもう一度見てみてくれよな。
簡単に言うと、玉掛け用具の破断荷重と、使用するときにかかる
最大荷重との比を表しているよ。
問い合わせのあった、ワイヤの安全率といっても
一言で説明するのは結構難しいんだ。
というのも、ワイヤにも色々な用途があるからね。
その用途によって安全率も異なるんだよ。
まず、玉掛け作業で使うワイヤは
安全率6倍以上だよ。
これはクレーン等安全規則で決まっているんだ。
カタログや使用荷重表にもかいてあるよね。
じゃあ玉掛け用のワイヤじゃない場合はどうだろう。
例えばエレベーターで使うワイヤの安全率は10倍以上なんだよ。
これは労働安全衛生規則で決められているんだ。
たくさんの人や荷物を運ぶエレベーターだから基準も厳しくしているんだよ。
ここで使うワイヤがすぐに切れてしまったら・・・想像しただけでも怖いよね。
他にもクレーン、デリックなどの揚重機、
建設用リフトなどの巻上げ装置、
杭打ち機は6以上。
ガイロープなんかの控え網は4以上。
吊り足場は10以上
こんな感じでワイヤの用途によって安全率も変わってくるんだ。
だから一概に「ワイヤの安全率は○○倍です。」
とは答えられないんだよ。
用途に応じて、安全率を確認してくれよな。
用途に応じて答えが変わってくるものといえば車のタイヤがあるよね。
「車につけるタイヤはどれがいいですか?」
と聞かれてもすぐには答えられないのと一緒だよ。
走る場所が変われば選ぶタイヤもかわってくるからね。
一般道を走る場合はノーマルタイヤ。
雪道を走る場合はスノータイヤやスタッドレスタイヤ。
サーキットを走るとなるとスリックタイヤ。
こんな風に走る場所や環境に合わせて、選ばないといけないから
「このタイヤがいいよ」ってすぐには答えられないよね。
ワイヤの安全率もタイヤと同じで用途によって答えがかわってくるから
一言で「○○倍だよ!」と言えないんだ。
最近は色んなタイヤが出ているから
来年の山の日は登山じゃなくて
ブロックタイヤをつけて山道をドライブするのもいいよね。
僕の場合は、自分の足で歩くのはしんどいから
っていうのが一番の理由だけどね。
君たち、今日も一日ご安全に!!
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