抜けさせないフックにはワケがある!
前回のブログで、Vフックの外れ止め金具であるセーフティラッチについて
書いたんだ。
この、セーフティラッチには
(1)横荷重に強く破損しにくい
(2)無負荷状態時にワイヤロープが立ち上がって外れることを防ぐ
って特徴があるんだけど、前回、(1)横荷重に強く破損しにくいについて書いたんで、
今回は(2)無負荷状態時にワイヤロープが立ち上がって外れることを防ぐについて
書いちゃうことにするよ。
従来型の板製の外れ止め金具付きのフックには、ワイヤロープの立ちによる「外れ現象」
って言うのがあるんだ。
(1)無負荷(荷重が掛かっていない)状態ではワイヤロープが立ち上がちゃうんだ。
(2)立ち上がったワイヤロープがフックの先端を越え外れ止め金具を押し始めちゃう。
(3)この状態のまま、フックを吊り上げようとするとワイヤロープが外れ始めちゃう。
(4)フックを吊り上げられちゃうとワイヤロープが外れてしまうんだ。
これが、ワイヤロープの立ちによる「外れ現象」なんだ。
この「外れ現象」が起きちゃうと吊り荷が危険な状態になっちゃうんだ。
っで、この「外れ現象」を防ぐことが出来るのがVフックのセーフティラッチって
ことなんだ。
どう言う事か分からないって!
それを今から説明するよ。
上の画像を見てほしい。
これは、Vフックでワイヤロープの立ちによる「外れ現象」を再現したものなんだ。
(1)無負荷(荷重が掛かっていない)状態では、ワイヤロープの自身が持っている
反発力でワイヤロープが立ち上がちゃうんだ。
(2)立ち上がったワイヤロープが撚りで回転し外れ止め金具を押し始めちゃう。
(3)負荷をかけてもセーフティラッチがあるのでワイヤロープは外れないんだ。
ってワケで、セーフティラッチが付いているとワイヤロープの立ちによる「外れ現象」を防ぐことが出来ちゃうってことなんだけどもう少し詳しく説明するよ。
上の画像を見てほしい。
この状態の時に、従来の鉄板製の外れ止め金具付きのフックだとワイヤロープが
フックの先端を越えて引っかかっちゃうんだけどセーフティラッチだと
引っかからないんだ。
それは、セーフティラッチの先端形状をフックの先端とフラットにしていて、
引っかかる突起がないからなんだ。
それから、セーフティラッチの先端とフックの先端に切り欠きが入っていて
かみ合う形状になっていて、横ブレしないんでワイヤロープがフックから抜けられない
ようにないっているなんだ。
まさに、ウォーズマンの必殺技パロスペシャルを掛けられて抜けられなくなったような感じだ。
まあー、バッファローマンやネプチューンマンみたいに圧倒的なパワーでは強引に外せば
別なんだけど、もうそれは本来の使い方じゃなくって反則技になっちゃうからね。
だから、セーフティラッチが機能しているときは、ワイヤロープの立ちによる
「外れ現象」は起きなくなって安全に安心してフックを使うことが出来ちゃうってことなんだ。
これが、Vフック最大の特徴であるセーフティラッチのセーフティ(安全)たる
由縁なんだ。
Vフックには、この「セーフティラッチ」以外にもまだ特徴が隠されているんで来週また
紹介することにするよ。
君たち、セーフティラッチ付のVフック使ってくれよ。