現場ルールのおさらいシリーズ ~服装編~
君たち10月に突入したね。
そろそろ本格的な秋が始まるよ。
秋と言えば○○の秋ってよく言うね。
そのなかでも、僕は間違いなく食欲の秋かな。
言わなくてもわかってるって?
秋はおいしいものが多いから、
ついつい食べ過ぎてしまうんだけど、
今年は残念ながら秋の味覚の代表でもある
サンマが不漁らしいんだ。
また来シーズンに期待したいところだよね。
他にも読書の秋、スポーツの秋があるよね。
君たちは何の秋かな?
さて、ここから本題に入るよ。
今月は玉掛け作業の基本を思い出すために、
現場ルールについて説明していくよ。
そんなこともう知ってるよ!っていう君たちも
おさらいだと思って、もう一度確認してくれよな。
第一回目の今日は、玉掛け作業時の服装について説明するよ。
まず、この絵を見てくれ。
この服装が模範例だよ。
頭にはヘルメットを被って長袖、長ズボン、皮手袋。
脚には脚絆と安全靴。
こんな感じで、身だしなみを整えてから現場に入る意識をつけてくれよ。
こっちが危険な服装の例だよ。
まず、ヘルメットが落ちそうになっているよね。
ヘルメットがずれたところに上から何か落ちてきたら・・・。
考えただけでも怖いよね。
手と足も剥き出しになっているよね。
これじゃ服で守られていないところが傷だらけになっちゃうよ。
長袖、長ズボンは基本だよね。
それと、脚絆(きゃはん)はズボンの裾がバタバタしないために着けるんだ。
覚えといてくれよ。
あと、この人がつけている皮手袋だけど、
普通の手袋と比べたら分厚いんだ。
だから耐熱性も強く、丈夫で長持ちするよ。
トゲトゲしたものを触ったときにも、突き刺しにくいしね。
最後に安全靴。
これは普通の靴と違って、
足のつま先の部分に鉄板が入っているんだ。
だから、少し重くなるんだけど
足に何か重たい物が落ちてきたときに保護してくれるんだよ。
足の上に物が落ちてきたがかなり痛いもんね。
豆知識として覚えててほしいのが、
工事現場でよく、ニッカポッカをはいている人を見るよね。
ニッカポッカってどんな役割をしているか知っているかい?
あのダボダボのズボンにも、ちゃんとした意味があるんだ。
鳶職人の人たちがよく履いているイメージだけど、
ダボダボの部分が、高い場所で作業をするときに
風を感じやすいんだ。
風が吹いたら危ないじゃないか!って思った君たち。
実はそれでいいんだよ。
風が吹いてきたことを早めに感じとって、気をつけることができるんだ。
あのダボダボ部分は触覚の役割を果たしていたんだね。
君たち、イラストを見て確認してきたけど、
わかってくれたかい?
玉掛け作業をするときには、ちゃんと服装もチェックして
行ってくれよ。
まだまだ暑い季節だからって、半袖で作業をしたら危険だからね。
今月末にはハロウィンがあるけど、
お化けかぼちゃを被ってパレードに参加する人もいるんじゃないかな?
かぼちゃも丈夫だからいいけど、
きっと、大きくてずれたり、前が見にくかったりすると思うよ。
たまにはヘルメットを被ってみるのもオススメするよ。
もっと丈夫で安全だからね。
君たち、今日も一日ご安全に!!