現場ルールのおさらいシリーズ ~手で合図編①~
君たち昨日は体育の日だったね。
この体育の日って、もともとは1964年10月10日
東京オリンピックの開会式が行われた日っていうのは有名だよね。
じゃあなんで10月10日が選ばれたのか知っているかい?
オリンピックの開会式が雨だと困るから、
当時の気象庁が、今まででよく晴れた日を調べたんだ。
それで10月10日が選ばれたんだって。
本当は10月15日が統計上、一番晴れの日が多かったんだけど、
平日だったから、土曜の10月10日になったんだよ。
雨が降ったら困るイベントがあるときは、
この辺りの日程を選ぶといいかもいれないよ。
さて、ここから本題に入るよ。
今日は先週から始まった、現場のおさらいシリーズの2回目だよ。
君たち玉掛け作業をする人たちが、現場で手をあげたり、
大きく動かしているのを見たことがあるかい?
あれは、遠く離れたクレーンの運転手さんに手で合図を送っているんだ。
クレーンの運転手さんへ伝える合図には、
手、声、笛、無線機なんかがあるけど、
手で行う合図は現場でよく使われているんだ。
今回はこの手の合図に、どんなものがあるか紹介していくよ。
片手を高くあげて、「はーい!こっちに注目!」って感じだね。
なるべく近くまで行って人差し指で示すよ。
クレーンを巻き上げてほしいときの合図だよ。
片手を高く上に上げて円をえがくよ。
クレーンを巻き下げてほしいときの合図だよ。
腕を水平にして下げて、手のひらを下にするよ。
君たち補巻き上げって何だか知っているかい?
大きな移動式のクレーンには、巻き上げ用ワイヤロープの
巻き掛け数を増やした重荷重用のものを主巻き、
単索で吊る補助の役割をしているものを補巻きと言うよ。
この補巻き上げは、手で上腕部を叩いた後、片手を上げて輪を描くよ。
巻下げを学んだ君たちは
すぐにわかったと思うけど、一応紹介するね。
これが補巻き下げの合図だよ。
ここで紹介した手の合図は、一般的なものだから、
もしかしたら現場によって形が違うこともあるから
気を付けてくれよな。
あと2回、合図について説明していくよ。
このブログをかくために、僕も少しおさらいをしようとして
外に出て、一人で手を上げたり下げたりしていたんだ。
こっそりやるつもりだったんだけど、
ちょうど小学生が下校する時間だったみたいで、
すごく注目されてしまったんだ。
とても恥ずかしかったよ・・・(笑)
練習するときは、一人でやるよりも、
大勢でやった方がいいと思うんだ。
これを機会に、現場の皆でもう一度
合図の確認をしてみるのもいいかしれないよ。
君たち、今日も一日ご安全に!!