こんなリングの使い方に注意してね!
君たち、前回までにリング・リンクを5種類
紹介してきたんだけど復習しよう。
(1)強力リング
(2)ハイパーリング
(3)スーパーアロイリング
(4)アロイメインリンク
(5)大内径リンク
だったね。
今回紹介するのは、
「こんな使い方に注意しちゃいなよ」
って言う事例を紹介していこうと思う。
まずは正しい吊り方の写真を撮ってきたから
紹介しちゃうよ。
10Tクレーンにハイパーリング3.2Tを使用
10Tクレーンに大内径リンク5Tを使用
上記2枚の写真共に無理なく使用しているよね。
こんな形で使用していただけると
僕も安心していられるんだ。
次にちょっと危険だよ。
という使用方法を紹介するよ。
この場合はリンク自体が浮いてるよね。
この状態で吊ってしまうとフックの側面が、
使用している間に削れてしまうんだ。
面で当たってないため正の使用荷重にならないんだ。
このような状況は大型クレーンを使用している
ところで見られる光景だね。
リンク内径が小さいためフックの先端から
中へ入っていかない状態なんだ。
このような場合は、内径の大きい寸法に替えて
使用してくれよ。
この状態で吊り荷の荷物を吊り上げてしまうと、
フックの先端が伸びる(変形する)恐れがあるんだ。、
人間の口に例えてみよう。
物を食べるとき口をあけて食べるよね。
物が大きすぎるとあごが外れてしまうよね。
あごが外れてしまうと元に戻らなくるね。
フックに置き換えると口幅が大きくなった状態
と同じだよね。
僕は実際に(1)・(2)の状態で使用している現場に
出くわしたんだけど、君たちは大丈夫かな?
使用荷重内と言えども今すぐに改善をしてくれよ。