問題の答えは使用不可!
夏の甲子園も前橋育英高校が優勝したね。
今年もいろいろなドラマが生まれて
感動の毎日だったよね。
(2013年8月26日現在)
2回にわたって、リングの誤った使い方
について書いたんだけど
君たちわかってくれたかい。
こんな使い方をしちゃうと
事故の原因になっちゃうことを紹介したよね。
今回はより安全に使える状態にするために
リングの点検について紹介しようと思う。
リングの点検項目は大きく分けて
(1)変形していないか点検
(2)摩耗していないか点検
(3)亀裂・キズがないか点検
(4)腐食していないか点検
上記4項目なんだ。
じゃあ、順番に説明していくよ。
まずは、(1)変形していないか点検についてだ。
リングが変形していないかどうか目視で点検するんだ。
こんなに変形しちゃうときは
使用荷重オーバーが考えられるね。
吊る物(ワーク)の自重を調べた方が
良いかもしれないね。
当然ながら変形しちゃってるリング・リンクは
使っちゃいけないんだ。
一度変形してしまった形は元には戻らないから
吊り荷のバランスも悪くなるし気を付けてくれよ。
まあー、こんなに変形していたら、君たちも
使っちゃいけないって思うよね。
次に変形率を測定して廃棄基準の説明をしていくよ。
上の計算式でちょっと問題を出しちゃうよ。
君たちも計算しちゃいなよ
問題:強力リング2t(19×内径100)を測定してみよう。
[元の寸法] 100mm
[点検後の寸法] 107mm としよう。
これをさっきの計算式にあてはめると
100-107=7(差を求める)
7÷100=0.07
0.07×100=7(%)
となるよね。
変形率の廃棄基準は5%を超える物という基準があって、
今回の問題の答えは7%だから、
廃棄しないといけないって事になるんだ。
このように明確な基準があるからわかりやすいよね。
リンクでも同じ事だよ。
こんなひょうたん型になったリンク使ってないよね?
ひょうたんから駒が出る(駒=馬のたとえ)は
「起こるはずのないことが起こる」
って意味だから・・・
ひょうたんから駒が出るじゃないけど
事故を起こるはずがないなんて考えていると
思ってもいないところで起きちゃうかもしれないよ。
つまり点検を怠ってしまうと事故に繋がるから
使う前には点検してくれよ。