玉掛け用具の管理方法シリーズ②  ~シャックル編~

11月も半ばになって、空気が乾燥してきているよね。
僕のまわりでは、体調を崩している人が結構いるから
君たちも気を付けてくれよな。
手洗い、うがいはもちろんだけど、
空気が乾燥していると、ウイルスが活性化しやすいから、
加湿器を使って適度な湿度を確保してくれよ。
だいたい50~60%の湿度を保つといいんだって。
これからの季節、何かとイベントも多くて
たくさん予定もあるだろうけど、
体調管理には気を付けて、楽しんでくれよな。

さて、ここから本題に入るよ。
今月から始まった玉掛け用具の管理方法シリーズの2回目だよ。
前回は、玉掛け用具を使う前にすることを説明したよね。
買ってそのまますぐに使い始めるんじゃなくて、
最初に大きさを測ったり、傷が無いかなどチェックして
点検するときの基準を作っておくっていう話だったよね。
今回からは、玉掛け用具を使っているときに
具体的にどうやって保管をしていくのか説明していくよ。
今日は代表してシャックルを例にあげるよ。

君たちは使い終わったシャックルを、
どこに、どうやって保管しているかい?
その辺にポイって置かれていたりしないよね。
シャックルにも色々な種類があるし、
使用荷重もかわってくるよね。
たくさん種類のあるものを一緒に保管していたら、
使いたいときに、すぐに取り出せないよ。

シャックル_写真

これは倉庫に置いているときの写真なんだけど
ちゃんと種類別にして、同じサイズごとに、
キレイに分けて並べられているだろ。
積み上げて保管したりすると、
荷崩れの原因になって、傷ができやすくなるからオススメしないよ。
あと、本体とボルトは必ずセットして保管してくれよな。
バラバラになっていると、後からどれとどれをセットしたらいいのか
わからなくなっちゃうからね。

現場では、こんなに多くシャックルを使わないから、
ケースに入れて並べたりしているよね。
これもサイズ別に分けて並べてくれよ。

20171113_イラスト_2

倉庫の例はちゃんと室内に保管されていたけど、
作業が終わってから、
長いこと外に置かれたままになってないかい?
雨や風にさらされないように保管してくれよな。
これもシャックルを錆から守るためなんだ。
錆ができてしまうと、そこから腐食していって、
使えなくなっちゃうからね。
他にも、地面に置きっぱなしだと、そこから水分を吸い取ってしまったり、
海の近くだと、潮風にあたったりして、
これもまた錆びやすくなるんだ。
シャックルの一番の敵は錆だから、しっかりと守ってやってくれよな。

冬の乾燥には湿度が大切って話を最初にしたけど、
シャックルにとっては、湿度が多いと
錆やすくなっちゃうから気にかけてやってくれよ。
油を塗ったり、錆止めをつけることもオススメするよ。

保管方法で、気をつけないといけないことって、
シャックル以外にもたくさんあるよね。
これからの季節、飲む機会が増える人もいるかもしれないけど、
ワインなんかは、保存の仕方で味が変わってしまったりするよね。

20171113_イラスト

種類によって、早めに飲んだ方がいいものとそうでないものもあるし、
温度、湿度、光にも気を付けないといけないって言うよね。
ワインはデリケートだから大切に保管している人も
多いと思うけど、シャックルも同じで、デリケートな部分も
あるから、大切に保管して使ってくれよな。

来週はワイヤの保管方法について説明してくよ。

君たち、今日も一日ご安全に!!