繊維スリングは糸の集合体で吊っちゃうよ
君たち、いつも読んでくれてありがとう。
今回書いていく内容は、前回予告した
【繊維スリングについて注意してほしいこと】
を書いていく予定だったけど、前回のブログで
君たちからあるコメントを頂いたんだ。
君たちが困っちゃってるみたいだから、
今回はそのコメントについて書いていくよ。
≪コメント内容≫
Q:質問ですが、スリングは太さで強度が決まるのですか?
それから、うちの職場に2mと記載されている
ベルトスリングがあるのですが、
上記のLの長さと合いません。。。
なので、どこの長さなのかがわかりません。。
2つの質問があったから1個づつ解説していこうと思う。
>質問ですが、スリングは太さで強度が決まるのですか?
繊維スリングの強度は、縦糸の本数で決まるんだ。
コメント内容から、使用しているのは
ベルトスリングみたいだから
まずはベルトスリングについて説明するよ。
さっき強度は縦糸の本数で強度が決まるって話をしたけど
ベルトスリングは、扱いやすくするために、
縦糸と横糸で織られているんだ。
上の写真で縦糸はわかりやすいけど横糸はわかるかな?
この縦糸と横糸で織られた原反を縫製して、
ベルトスリングの幅で使用荷重を決めているよ。
JIS規格では、使用用途や等級によって使用荷重は変わるよ。
一方、ラウンドスリング(ソフトスリング)は縦糸を束ねて、
表面布で覆ったものがラウンドスリングになるんだ。
縦糸がむき出しになっていると何かに引っかけてしまい、
縦糸が不揃いになったり、傷ついてしまうから
表面布で保護したんだ。
重いものを吊るならば糸の本数を増やせば増やすほど
使用荷重は高くなるよ。
ラウンドスリングは表面布で糸が隠れているから
一目で使用荷重はわかりにくいと思う。
だから、表面布の色で使用荷重が
わかるようにJIS規格で決められているんだ。
糸の本数が多くなると強くなる例えとして、
雑草の根っこがあるよね。
もし雑草の根っこが少なかったら
引っこ抜くのも簡単だよね。
でも大きくなって根っこも太く枝分かれして
本数も多くなったら抜くのも大変だよね。
繊維スリングも糸が集まることで力を発揮している
スリングなんだ。
君たちが日々の作業でどちらを使用したら良いか、
わからなかったら大洋製器工業の営業員へ相談したら
必ず解決してくれちゃうよ。
次回はもう1つの質問
>それから、うちの職場に2mと記載されている
ベルトスリングがあるのですが、
上記のLの長さと合いません。。。
なので、どこの長さなのかがわかりません。。
に答えちゃうから期待していてくれよ。