繊維スリングは2文字目で区別しちゃうよ。

君たち、10月がもうすぐ終わっちゃうね。

今年もあと2ヶ月ちょっとだけど、年末まで
ラストスパートかけちゃうから、
ついてきてくれよ。

ラストスパートをかけるって言ったけど
安全については、ゆっくりじっくり
書いていくから・・・。

今回は、大洋製器工業の繊維スリングについて
書いていこうと思う。

まず1つ目は、繊維スリングの中でも
一番、流通量が多いベルトスリングから
紹介していくよ。

それは、インカ リフティングスリングだ。

20131028

インカ リフティングスリングは、原反が「3層構造」に
なっていて、そのことで強さと安全性を実現しているよ。

原反が3層構造っていわれてもよくわからないと思うから
断面図で紹介しちゃうよ。

インカ リフティングスリングは、この原反を二枚重ねて
縫製する超強力なスリングなんだ。

使用している原糸は、繊維スリングに最も適した
「超高強力ポリエステル」でインカ独自の
縫製加工技術と相まって引張強度、伸び、耐久性、
耐水性、耐候性、防腐性などあらゆる面で
パワーアップしているんだ。

さらに使用繊維においては繊維メーカーにて
強度や伸びの試験をし、完成品でも引張テストを
徹底するなど、万全な品質管理体制の基に
生産した安全係数6の繊維スリングなんだ。

形式は2つのラインナップがあるよ。

(1)両端アイ形

(2)エンドレス形

(1)の両アイ形はベルトスリングの両端が
輪になっている形状をしているよ。

また(2)のエンドレス形は、全体が輪になっているんだ。
イメージでいくとベルトが輪ゴムみたいに
輪になっちゃってるよ。

記号として両端アイ形は、アイを英語で表記するとEYEだよね。
その頭のアルファベットでEと表記されるんだ。

同じような要領でエンドレス形のエンドレスを
英語で表記するとENDLESSだから、
頭のアルファベットはEだよね。

でも、両アイ形(E)と同じになってしまうから、
2番目の文字のNで表記するようになったんだ。

表にするとこんな感じだ!

記号のEとNがこんな形で決まったなんて
信じられないかもしれないけど、本当なんだ。

似たような感じで決まったのは地名表示だけど、
日本の地名表示は、地名を都道府県名の各漢字を
ローマ字で書いたときの頭文字の2文字をとるそうだ。

たとえば「青森」は、Ao Moriで「AM」となる。
ただしアルファベットが他府県と重複する場合は、
どちらも2文字目の選び方を変えるんだ。

山形と山口は本来ならどちらも
「YG」(Yama Gata・Yama Guchi)だが
重複するため山形はYama gAtaから「YA」、
山口はYama gUchiから「YU」となった。

両アイ・エンドレスも2文字目があるから
アルファベットで表記できて区別できるんだ。
もし2文字目がなかったらどうなっちゃうんだろう・・・。

もし、君たちが知っている話があったらこっそり
僕に教えちゃってくれよ!

そして次回は、今回教えたアルファベットのEとNの
重要任務を一部書いていくから覚えておいてくれよ。