シャックルの向きはどっちが正しいの?【クイズ】~静索×静索の場合~
先週の金曜日から平昌オリンピックが始まったね。
寒さや風が心配されるなか、日本人選手がメダルを獲得したっていう
おめでたいニュースも出てきているね。
僕が注目したのは、スキージャンプのノーマルヒルで、
高梨選手が悲願の銅メダルを獲得したことだよ。
前回のソチオリンピックではメダルを期待されながらも4位だったから
今回の銅メダルは本当に嬉しかったと思うんだ。
4年間、プレッシャーと闘いながら、ひたむきに練習を重ねてきたからこそ
あの涙があったんだろうね。
高梨選手、おめでとう!そして、感動をありがとう!
まだまだオリンピックは続くから、君たちも一緒に応援していこうね。
さて、ここから本題に入るよ。
いきなりだけど、シャックルって連結の役割を果たしているから、
上下に何かの玉掛け用具が入るよね。
ただ、シャックルも人間と同じで、連結する金具との相性があるんだ。
この図を見てくれ。
ワイヤロープとクランプをシャックルで連結しているね。
ここで君たちにクイズを出題するよ。
この図でいうと、シャックルの向きはAかBどっちが望ましいかな?
ちょっと難しかったかな?
ヒントはクランプのアイに注目してくれよ。
A:シャックルの本体側(曲面)とクランプのアイ(平面)の接地面は、2点に力がかかっているよ。
B:シャックルのボルト側(平面)とクランプのアイ(平面)の接地面は、全体に力が分散されているよ。
ここまで言っちゃうと、もうわかったよね。
答えはBだよ。
AもBもどっちも静索(ワイヤ)×静索(クランプ)だから、
どちら側を取り付けても、安全性に大きな違いは無いんだ。
君たち静索ってわかるかい?
固定の玉掛け用具のことだよ。
玉掛け作業をしているときに、ワイヤが動いたりして、
シャックルのボルトを緩めるような心配はないってことだね。
この場合、ポイントになるのはシャックルとクランプの接地面の関係だよ。
Aは2点に力が集中して加わっているから、その部分が疲労して損傷の原因になるよ。
BはAと較べると、全体に力がかかっているから、そういった心配は無いんだ。
それと、シャックルはボルト側の方が重たいから
静索×静索の場合は、シャックルのバランスを考えてボルト側を下にする方がオススメだよ。
安全面に問題はないから絶対にダメっていうわけではないけど、
微妙に相性が悪いからやめといたほうがいいことって他にもあるよね。
例えば白ワインと生牡蠣とか。
いけるっていう人もいるかもしれないけど、なんとなく僕は合わない気がするんだ。
間違ってもハイボールと唐揚げっていう黄金の組み合わせでもないし、
赤ワインとあんきもっていう絶対にダメっていう組み合わせでもないよね。
まあ、お酒とおつまみは好みだけどね。
静索に対して動索もあって、
これはクレーンの巻き上げによって移動する可能性があるスリングなどのことを言うんだ。
動索については
「シャックルをこんな取り付け方したら、ぬけさくになっちゃうよ」でも説明してるからチェックしてくれよな!
来週は君たちにいい報告をしようと思っているよ。
今はまだ言えないから、来週もしっかりとブログをチェックしてくれよな。
君たち、今日も一日ご安全に!!