★㊗300回記念★ ミスターTの部屋 ~フック編~
昨日はピョンチャンオリンピックの閉会式だったね。
日本は合計13個のメダルを獲得して、冬季オリンピックでの歴史を塗り替えたんだって。
メダルの数もすごいことだけど、
今回は選手たちが激しい戦いを終えた後に、お互いを労ったり、
励ます姿が話題になったよね。
スキージャンプの高梨選手と伊藤選手や、スピードスケートの小平選手と、韓国の李相花選手。
スノーボードの平野選手とアメリカのショーン・ホワイト選手など、
国を超えてお互いを認め合う姿は、多くの感動を呼んだね。
順位だけではなくて、数多くのドラマが見られるのも
オリンピックの魅力だなと改めて感じたよ。
選手の皆さん、勇気と感動をありがとう!
さて、ここから本題に入るよ。
先週から300回記念ということで、玉掛け作業の基本的なお悩みを
まとめて紹介しているよ。
前にも紹介したことも出てくるけど、大切な基本のことだから
もう一度思い出してみてくれよな。
① 外れ止めの付いていないフックって使ってもいいの?
フックには外れ止めが付いているものと、付いていないものがあるよね。
労働安全衛生法のクレーン等安全規則では、クレーン等のフックには
外れ止め装置の使用が定められているけども、
玉掛け用具に使うフックには外れ止めに関しての規則がないんだ。
だから違法ではないよ。
でも安全に作業を行うためには、外れ止めのついているフックをオススメするよ。
最近では、外れ止めのついているフックを義務化している現場も増えてきていて、
それだけ安全について考えられているっていうことがよくわかるよね。
君たちも、フックに掛けるワイヤや繊維スリングが、落ちてしまわないように、
外れ止めの付いたフックを使ってくれよ。
② フックとフックを連結させても大丈夫?
君たちのなかでフック同士を連結させて使っている人はいるかい?
もしそういった使い方をしている人がいたら、危険だから辞めてくれよ。
フック同士を連結させると、フックとフックに捻じれる力が掛かるんだ。
そうすると、フックに横荷重がかかってしまって危険だよ。
もともとフックは、垂直に吊ることを考えて使用荷重も決まっているよ。
横荷重を想定して作られていないから、間違った使い方をすると危険なんだ。
それと、横荷重が掛った下のフックは、回転しようとする力がかかって、
上のフックの外れ止め金具を緩めたり、破損してしまう可能性もあるよ。
最悪の場合は、フックとフックを連結させたところが外れて、
荷が落ちてしまう可能性もあるよね。
この使い方は事故に繋がりかねないから、絶対にしないでくれよな。
前にも紹介しているから、ここからチェックしてくれよ。
③ アイボルトにフックが通らないときはどうしたらいいの?
アイボルトにフックを引っ掛けて荷物を吊る事ってよくあるよね。
でも、アイボルトの穴が小さくて、
フックが上手く入らないっていうこともよくあると思うんだ。
そのまま無理に吊り上げたりすると、「先端吊り」になってしまうよ。
どうして先端吊りがダメなのかというと
フック先端に大きな力が掛かってしまって、フック自体がのびたり、
ひどいときは破断してしまうこともあるよ。
だからアイボルトにフックを掛けて吊る場合は、
アイボルト用のフックを使うことをオススメするよ。
このブログを前から読んでくれている君たちは、もうわかっているよね。
そうだよ。eフックだよ。
eフックはアイボルトに通しやすいように細く作られているんだ。
いかにも穴に通しやすそうな形をしているだろ。
こんな風に玉掛作業をするときは、その場面や条件にあった玉掛け用具を使ってくれよ。
すぐにいいのが見つからないってときは、僕に相談してくれよな。
アイボルトにはeフックを使うように、
玉掛け用具はちゃんとサイズや、用途が合っているものを使わないといけないよ。
今回のオリンピックで大注目だったフィギュアスケートも、
スピードスケートとは違って、ちゃんとフィギュアスケート用の靴があるんだって。
スピードスケートは速さを競う競技だから、
歯が薄くて前に進みやすいように設計されているんだ。
フィギュアスケートは、歯の両端にエッジがあって、回転したり、
前後左右に動きやすい設計になっているよ。
同じ氷の上のスポーツでも競技によって靴の種類は違うんだね。
僕もフィギュアスケート用の靴で滑ったら、
羽生選手や宇野選手みたいに、滑らかに滑れるかな。
うん、この体重だとちょっと厳しい気がするね。
来週は繊維スリングの基本的なお悩みをまとめて紹介するよ。
君たち、今日も一日ご安全に!!