危険を察知!どこが危ないかわかるかな? ~長尺物を吊る場合~

君たち今日4月23日が何の日か知っているかい?
実はみんなも大好きな「ビールの日」なんだって。
いきなりだけど、世界で一番ビールを飲んでいる国はどこか知ってるかい?
ビールと言えばドイツかな?と思った君たちもいるかもしれないね。
残念!答えはチェコだよ。
チェコでは1人あたり日本の2.9倍の量を飲んでるんだって。
羨ましい反面、健康面は大丈夫なのか心配になるよね。
え?僕が人のことを心配してる場合じゃないって?
確かにビール腹の僕が言うことじゃないよね。
今日は仕事が終わったら飲みに行こうかなと思った君たち、
美味しいビールを楽しんでくれよな。
でも僕みたいなお腹になりたくなかったら、ほどほどにしておくことをオススメするよ。

さて、ここから本題に入るよ。
玉掛け作業をするときの危険性をクイズ形式で紹介しているよ。
今回がこのシリーズの最終回になるから、しっかり考えてみてくれよな。

イラスト1

ここに危険が潜んでいることに君たちは気づけたかな?
長い板のようなものをハッカーで2点絞り吊りにしているね。
「ハッカーもしっかり掛かってそうだし、吊り角度も大丈夫だよ。」と思ったかい?
実はここにも危険が潜んでいるんだ。
君たちわかったかな?
このまま吊り作業をしていると・・・

イラスト2

あっ!危ない!
ちゃんと吊ったはずの板が大きく揺れてしまったよ。
このままだと周りの人や物に当たったり、最悪の場合は荷が落ちちゃう可能性もあるよ。
大きな事故に繋がりかねないよね。
どうしてこんなことになったか説明するよ。
こういった長い板のことを長尺物って呼ぶんだけど、
長尺物をこのイラストみたいに2点絞り吊りをしていると不安定なんだ。
だから荷が揺れてしまったんだよ。
さらに、揺れることによってハッカーが外れて、荷が落下してしまう危険性もあるよ。
こんな風に長尺物を吊る場合は
バランスを考えて4点絞り吊りをすることをオススメするよ。

イラスト3

これだと大きく揺れることなく玉掛け作業ができるからね。
あと吊り角度は60°以内、掛け幅角度は30°以内って忘れないでくれよな。
今回の例で長いものを吊る場合は、バランスが大切ってわかったね。

さっきも話したように今日はビールの日だよ。
ビールにも長いビールがあるのを知っているかい?
ヤードグラスっていうビールを飲むためのグラスがあるんだ。
1メートルくらいの長さになるから、バランスがとりにくくて
途中で飲むのをやめられないんだって。
これも色んな意味で危険だよね。

20180423_イラスト

今日でこのクイズシリーズはおしまいだよ。
君たち、全部理解できたかな?
分かっているつもりでも、ついうっかりってこともあるから
玉掛け作業をする前には、危険が潜んでいないかしっかり確認してくれよ。

次回のブログはゴールデンウイーク明けの5月7日予定だよ。

君たち、今日も一日ご安全に!!