クレーンフックに掛けたマスターリンクのスキマが嫌われる本当の理由!
君たち、この暑さで夏バテはしていないかい?
今月は、「食品衛生月間」といって
8月の1ヶ月間実施されているんだ。
これは食中毒の防止と衛生管理の向上を図るため、
食品等事業者及び消費者に対し、食品衛生思想の
普及・啓発、食品の安全性に関する情報提供
及びリスクコミュニケーションの推進を図ることを目的に
定められたものらしいよ。
まだまだ気温が高い日が続いているけど、
食中毒が発生しやすい季節でもあるから、
6つのポイントを守って、食中毒を予防していこう。
<食中毒予防6つのポイント>
1 生鮮食品は新鮮なものを選ぶ。
2 食材は、持ち帰ったらすぐに冷蔵庫に保管する。
3 手や食材、調理器具は十分に洗う。
4 中心部まで十分に加熱する。
5 細菌の増殖を防ぐため、料理は作りたてを食べる。
6 残った食品は清潔な容器に入れ冷蔵保存し、早めに消費する。
こんな書き込みを頂いたんだ。
ご意見頂きたく;
クレーンフックの断面がラッキョウ形で、
そこに掛けるマスタリンクが半円形のため
頂点部にスキマを生じます。
これを見て弊社安全委員が
“不適切な使用方法であり頂点が接する形状の
マスタリンクに交換すべき”と言うのですが
“頂点から(たとえば)45度(両側で90度)以内に
接していれば強度上、頂点で吊るのと同程度の応力しか発生しない”
と言いたいのですが、そのようなテスト結果がありませんか?
強度計算結果で反論することも考えましたが
自作の計算式では応力値が大き過ぎ自滅しそうですので
現物テスト結果で反論したいと思い、お尋ねする次第です。(廣田さん)
このような相談を受けたから、
今回はこれについて答えていこうと思う。
まずは、状況を確認するよ。
>そこに掛けるマスタリンクが半円形のため
頂点部にスキマを生じます。
玉掛け作業として、適切な使用荷重で
使用していたならば、強度的には問題ないよ。
ただ2点当たりで問題があるとすれば、
リングの自由度がなくなってしまうってことかな。
つまり、玉掛け作業の際にマスタリンクが
フックの一部分で固定されてしまう状態に
なってしまうと思う。
この場合は、マスタリンクが摩耗することよりも
クレーンフック部のマスタリンクとの接触面が
摩耗してしまう恐れがあるから
おすすめはしていないんだ。
>頂点が接する形状のマスタリンク
理想形としたらマスタリンクの自由度もあるから、
イメージ図(2)の方がいいよね。
壁と棚のスキマって嫌いじゃないかい?
嫌な理由として、一番ほこりが
溜まりやすいから掃除も大変だからだよね。
クレーンフックのスキマは強度的には
問題ないけど、自由度がなくなっちゃうから
嫌がれているんだ。
君たちの悩みを解決できたかな?
次回も「吊り具ブログ「吊るのひと声!」」を
見に来てくれよ。